土曜日の振替休日制定で休みは何日増える?


この記事の所要時間: 230秒 〜 330秒程度(1471文字)


今年から、8月11日は「山の日」だ。国民の祝日に制定され、もちろん休日となる。「山の日」の追加で、1年間の祝日は16日となった。
 
さて、祝日に関する議論で必ず登場するのが、休みを増やすと消費や旅行が活発になり経済効果が出るという説。その効果の真偽は定かではないが、休日を増やしたいだけなら土曜日が祝日の場合も振替休日にすれば手っ取り早いことになる。新しい祝日をつくるときはいちいち理由付けが必要なのに対して、土曜日の振替休日ではそれが不要。以前には、具体的に検討されたこともあるようだ。
 
では、土曜日の振替休日を設けたらどのくらい休みが増えるのか。直感では2〜3日といったところだが、人の感覚なんてあてにならないもの。そこで、試しに確認してみた。
 

カレンダー

credit: FirmBee via pixabay

 


土曜日の振替休日で休みは約2日増える


とは書いたものの、理屈で考えれば答えは簡単に出る。ハッピーマンデー制度が適用されない祝日は年間12日。これらの祝日がどの曜日になるかの確率はすべて等しいので、土曜日になる確率は1/7となる。つまり、土曜日の振替休日で増える休みの日数は、平均で12日 × 1/7 = 1.71日だ。
 
念のため、ここ数年のカレンダーをあたってみると、土曜日の祝日の日数は次の通り。

 ●2016年 0日
 ●2017年 4日
 ●2018年 3日
 ●2019年 2日
 ●2020年 0日

5年間の実測値(?)の平均は1.8日となり、理論値の1.71日と極めて近い結果となる。期間を伸ばせば、更に理論値に近づくはずだ。平均日数がどうなるかは期間の取り方にもよるので、土曜日の振替休日で増える休みは約2日と考えておけば間違いないだろう。
 


祝日の曜日バランスに要注意


カレンダーで土曜日の振替休日を数えていて気づくのが、祝日の曜日バランスが悪いということ。各祝日の相対的な曜日は毎年一緒なので、偏りが激しいと1年では同じ曜日ばかりが休みとなってしまう。
 
以下の表は、元日をX曜日とした場合の、各祝日の曜日を一覧にしたもの。春分の日と秋分の日は移動するので、主な候補となる各2日を仮に0.5日ずつとした。

国民の祝日の相対的曜日

表を見ればわかる通り、平年ではX+5曜日とX+6曜日の祝日が、閏年ではX曜日とX+6曜日の祝日が多くなる。振替休日の平均は1.71日でも、そのバラツキは悪く、ここが問題になり兼ねない。
 
特に問題になるのは、平年でX曜日が月曜日の場合だろう。祝日が土曜日と日曜日に集中するため、振替休日ばかりになってしまう。月曜日の休みが今よりも更に多くなるので、曜日で動いているシステムには新たな支障が生じる可能性がある。土曜日の振替休日を制度化するなら、この曜日バランスの部分の検討も必要がそうだ。
 


深掘りがデータを豊かにする


新しいことを検討するとき、それをどの程度具体化して考えるかが肝になる。土曜日の振替休日で休みが平均1.71日増えるのは間違いないが、その段階でとどめては祝日の曜日の偏りに気が付かない。
 
どこまで掘り下げればいいかに正解はないが、最初に考えるよりひとつふたつ欲張ると良いデータを得られることが多い。ちょっとした深掘りが、データを豊かにするのだ。

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.