仕事は座って?立って?どっちでもいい?


この記事の所要時間: 150秒 〜 250秒程度(1189文字)


ここ数年、「座り続けて仕事をするのは体に悪い」という説をよく見かける。「座る」の反対は「立つ」ということで(?)、立ったまま仕事ができるスタンディングデスクも発売された。更には、座り過ぎ防止のため自動的に天板の高さが変わるデスクが開発されたり、歩きながら仕事ができるデスクが提案されたり。オフィスワーカーの興味を集めやすいせいもあってか、話題には事欠かないようだ。
 
健康のために座って仕事をするべきか立って仕事をするべきかの研究はいろいろされているようだが、その結論はバラバラ。座ったままが悪いとしても、「立ちながらの仕事が健康的」とも限らないらしい。どちらにせよ、同じ状態を続けることに問題がありそうにも思うが、研究してみれば姿勢の変更が体に悪いかも知れない(参考:座りすぎは死のリスクを高めるが「立ちながらの仕事が健康的」とは言えない|GIGAZINE)。
 
さて、この座って仕事/立って仕事の議論を見ていて感じるのは、実は「どっちでもいい」のではないかということ。明確な結論が出ないのなら、その論点自体の価値が低い可能性も高いように思う。
 

オフィス

credit: janeb13 via pixabay

 


影響力を無視すれば、木を見て森を見ずに


ある議論がはじまると、人はその議論に対して近視眼になる。座って仕事と立って仕事のどちらが体に良いかを考えはじめると、その他の要因に目が行きにくくなるのだ。その論点が重要かどうかを無視して、議論のための議論を重ねているような例も少なくない。
 
これを図示すれば、次のようになる。

論点の近視眼

「健康的な仕事のやり方」に影響する要因は、立つ/座る以外にもたくさんある。上の図では、残業時間や職場の照明を挙げたが、もちろんこれらだけではない。そのどれもが影響を与えているとしても、その影響力の強さはそれぞれで当然違う。そして、影響力が強い要因を無視して、その他の要因をいくら改善してもその効果はたかが知れている。各要因の影響力の強弱を忘れて細かな議論をしても、木を見て森を見ずになってしまうのだ。
 


一歩引いた視点を常に持つ!


何かを議論していて行き詰まったときは、一歩引いてその論点が重要かどうか見直すことが大切だ。話の流れで登場したあまり重要でない論点にはまってしまい、議論が混迷したり、前に進まなくなったりすることは多い。この近視眼状態を避けるためには、要因間の重要度を較べる視点が必要になる。
 
何ごとも、近視眼で周りが見えない状態になるのはかなり危険。今議論していることに夢中にならず、一歩引いた視点を常に持つことをオススメしたい。

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