ピザ宅配ロボットは空を飛ばない!?


この記事の所要時間: 150秒 〜 250秒程度(1127文字)


ドミノピザが、またまたユニークな取り組みをはじめる。ニュージーランドで、完全自動運転の宅配ロボットを使ったピザ配達を試験導入するというのだ。もちろん、世界初の試みとなる(参考:ドミノ・ピザ、宅配ロボットをNZで試験導入へ|AFPBB News)。
 
最近の流行では、ロボットで商品を配達するアイデアといえばドローン使用が当然のようになっているが、これは空を飛ばない四輪ロボット。あまり革新的な感じはしないかも知れないが、そのぶん堅実で素晴らしい取り組みのように思われる。
 

 


たとえイノベーションにならなくても・・・


さて、今回試験導入される宅配ロボットは、高さ1メートルの四輪式のもの。具体的な外見は参考に挙げた記事から確認して欲しいが、重心が低くかなり安定度の高そうな設計となっている。このロボットが、センサーで障害物を避けつつ、20キロ先までピザを配達するというのだから画期的だ。安全のためあまりスピードは出せそうにないが、保温ボックスを備えているらしいので、少し遠くからの注文でも熱々のピザを届けられるだろう。
 
実は、この取り組みはニュージーランド政府が関わっているプロジェクト。特例的な取り組みであることは間違いないだろうが、そこで無理にドローンを使わなかった点を評価したい。原理的に考えて、空を飛ぶドローンよりも地を這う四輪ロボットの方が安全で、成功までの道のりが描きやすいからだ。たとえイノベーションという評価は受けられなくても、リアルな判断で着実に大きな一歩を踏み出したと言えよう。
 


イノベーションは目的じゃない!


近年、イノベーションがヤケにもてはやされているが、イノベーション自体が目的のような文脈にはおかしなものを感じる。何か成し遂げたいことがあってそこで手段として生まれるのがイノベーションであり、ただただ「イノベーションを起こそう」と考えるのは不自然だからだ。
 
イノベーションが礼賛を受けるあまり、ビジネスの現場ではイノベーションの目指し過ぎが起きているように思えてならない。大穴狙いのようなイノベーションだけが素晴らしいビジネスを生み出すとは限らないのに、イノベーションの大安売りになってしまっている。そんな思いもあり、過大なイノベーションを目指さない今回の四輪ロボットには共感できるものがあった。ときには、地に足の着いた前進も悪くないのではないだろうか。

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