Appleの40周年動画がおもしろい!


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1705文字)


Appleの設立は1976年4月1日。明日2016年4月1日で40周年を迎えることになる。あまりの元気さに若い企業だと勘違いしてしまいがちだが、共同創業者のウォズが65歳、ジョブズが生きていたら61歳。今はAppleから去ってしまった彼ら2人の年齢からもわかる通り、それなりの年輪を重ねてきた企業だ。
 
先日のAppleスペシャルイベントでは、この40周年を記念する動画・40 Years in 40 Secondsが公開された。これがなかなかおもしろい。
 

アップル

credit: Ribastank via pixabay

 


105個のキーワードが登場


さて、実際の動画がこれ。

ご覧になっていただければわかる通り、Apple40周年動画は軽快な音楽に乗せてほぼ単語が羅列されただけのもの。当然、出てくる単語はAppleの商品名、サービス名、キャッチフレーズが中心で、いくつ知っているかテストされているような気分になる。シンプルなことこの上なく、極めてAppleらしい動画となっている。
 
単語の出てくるスピードが早すぎてよくわからないという人には、ITmedia ニュースの解説記事がオススメだ。登場する105個のキーワードを網羅的に説明している。この記事の分量(なんと5ページ)からも、40周年動画の情報圧縮具合がうかがい知れよう。
 


いらないものはいらない!


105個のキーワードの中での自分のお気に入りは「Kill the floppy」。1998年に登場したフロッピーディスクドライブの付いてないiMacはかなりの衝撃だった。この流れは今も続いており、最近のMacにはCD/DVDドライブもHDDも標準では付いていない状態。あるものは何でも詰め込むイメージのWindows PCに対して、「いらないものはいらない!」を貫くAppleの姿勢のキーワードのように思う。
 
そして、この動画を見ていて何より気づくのは、キーワードのどれもが極めて短いこと。もちろん、そういう単語を選んだだけかも知れないが、自分たちのやりたいことを簡潔な言葉で象徴させるうまさを感じる。シンプルなネーミングは手段に過ぎないとわかっていても、思わず猿真似したくなるほどだ。
 


忘れちゃいけない太ったおばさん


この動画でアクセントとなっているのが、Newtonを消すところ。大々的に失敗を認めた感じで、ちょっとおもしろい。他の失敗を黙殺する中、Newtonだけ取り上げたのには何らかのメッセージがあるのだろう。
 
そして、ここで思い出すのが太ったおばさん。ニューヨーク・ヤンキースの伝説的な選手、ヨギ・ベラが言ったとされる次の一言だ。

太ったおばさんが歌い出すまでは終わりじゃねえよ

太ったおばさんが歌い出すのは試合が終わってから。それまでは、どんな逆転があっても不思議はないということだ。つまり、「勝負は下駄を履くまでわからない」ことになる。
 
今、Appleが成功しているように見えるからといって、10年後、20年後にどうなっているかはわからないし、ジョブズ復帰&iMac発売直前にこういう動画をつくったら「落ち目企業の歴史」になっていた可能性もある。現在の栄華に見とれて過去をすべて肯定したのでは、ある種の思考停止。Appleがやってきたことに変わりはないとしても、その良し悪しの判断は個別に行なう必要があることは忘れてはいけないだろう。
 


40周年動画をご覧あれ!


正直、40周年動画はかなりのApple好きでもすべての単語を理解するのは難しい代物だ。キーワードの登場するスピードも早く、あまり見やすいものではない。しかしそのぶん、無意識なところに引っかかるワードがわかったりする。この記事で動画が気になったのなら、ちょっとした刺激を受けるつもりで見てみるといいだろう。ぜひオススメしたい。

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