ビジネスも「ニワカ笑うな来た道だ」


この記事の所要時間: 240秒 〜 340秒程度(1558文字)

ニワカ笑うな来た道だ、古参嫌うな行く道だ

これは、インターネットに古来伝わる格言。オタク道(?)について言われたものとされるが、出典等はよくわからない。「ニワカ」が「新参」だったり、「嫌うな」が「憎むな」だったりする変化形も多数あり、ネットでよく見る出所不明のフレーズのひとつだ。ちょっと気が利いているが、情報としてはお行儀が悪い。
 
ただし、言いたいことは明解。自分たちと違うレベル、ステップにいる人たちを、それだけを理由に排除するなというメッセージだろう。「他者に寛容になれ」といえば大袈裟だが、要はそういうこと。そして、この「来た道、行く道」の格言は、ビジネスでも大切な心得となる。
 

道

credit: geralt via pixabay

 


ニワカ笑うな来た道だ


ビジネスの世界で見られる「ニワカ笑うな来た道だ」は、新規参入企業に対する嘲笑的な態度がその典型だ。自分たちの業界で成功するには経験が必要で、これのない企業は失敗するとあざ笑う。ニワカのステップはどの企業でも一度は来た道のはずなのに、それを忘れて新規参入企業を否定してしまう。自社の現状を肯定したいがために、ニワカを駄目と決めつけるわけだ。
 
当然ながら、頭ごなしに否定しても何も得るものはない。新規参入企業に何が足りないのか、自社にない何を持っているのかを冷静に分析する方がずっと有意義だ。そうすれば、足りないように見えるものが実は不要だったり、自社にないものが強力な武器だったりすることに気づくかも知れない。先入観をなるべく抑えて新しいライバルを観察することが、いつか追い抜かれる可能性を下げることになるはずだ。ニワカだから否定するのではなく、その否定する理由を客観的に分析することが大切になる。
 
そして、何より大切なのは、新規参入企業があらわれないような業界はいずれ廃れる運命にあるということ。業界自体に魅力がないなら自分たちも逃げ出す準備が必要だし、古参がのさばって必要以上に新規参入を妨げているならそれは業界の発展にとってマイナスになる。新規参入を歓迎する広い心を持つことが業界の繁栄に欠かせないことは、忘れない方がいいだろう。
 


古参嫌うな行く道だ


「古参嫌うな〜」についても同じように考えられる。「古いから駄目」では、ただのカテゴリー適用法になってしまうのだ(参考:カテゴリー適用法に気をつけろ!)。明確な理由を示さずに、「そのカテゴリーは悪いことが多い」というだけで否定しても得るものは少ない。なぜよくないと思うのかを考えることこそが、取るべきアプローチとなる。
 
よいところを学び、悪いところは真似しない。古参に対しても、このごく当たり前の姿勢で、毛嫌いせず真摯に向きあうことが役に立つ。悪いところが目立ったとしても、反面教師とした方が有効だ。
 


「来た道、行く道」理論を身に付けよう


さて、ここまで書いてきたことは極めて当然のこと。何を今更と思う人も多いだろう。
 
ただ、ニワカや古参に学ぶことは、当たり前でありながらなかなか実践できない。自分可愛さのあまり、ついつい批判的な姿勢で見てしまいがちなのだ。このとき、冒頭に上げた格言が生きてくる。何となく思っていることを格言でまとめることで、思い起こしやすくなるからだ。何なら、「来た道、行く道」理論などとラベル付けして、更に忘れにくくする手もある。「来た道、行く道」理論はビジネスでも充分役立つアプローチなので、この格言を覚えて身に付けてみたらいかがだろうか。

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