錦糸公園のポケモンGO効果は本物だった!


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前回は、ポケモンGOの「ルアー」の効果を疑う記事を書いたが、もちろんポケモンGOの効果が出るパターンもある。今回は、データで効果が確認できた事例を紹介しよう。
 

 


「錦糸公園」に面した入口だけ・・・

ポケモンGOの効果が確認できたのは、比較的レアなポケモンが出現すると言われている墨田区立錦糸公園でのこと。この公園に隣接する商業施設「オリナス錦糸町」の来館者の数が、日本でポケモンGOが配信開始された7月22日から8月31日までの期間で、前年比13%増えたというのだ(オリナス錦糸町/錦糸公園のポケモンGO効果で、来館者13%増|流通ニュース)。
 
これだけなら、キャンペーンの成功や人気店の出店など他の要因の影響もありそうだが、
「特に「錦糸公園」に面した南側の入口の来館数は32%増となり、多い日は80%増を超える日もあった」というのだから、錦糸公園方面に要因があるのはかなり確実と言えよう。公園にポケモンGO以外の大きな変化があるとも考えにくく、周辺環境も変わっていないなら、来館者数増加とポケモンGOを結び付けるのはあまり無理がないように思う。
 
ポケモンGOの効果については、因果関係が「ぼんやり」した話が多いが、この入口別のデータは極めて直接的だ。説得力があるデータのように思われる。
 


因果を厳しい目で見つめよう!

人は、因果を見付けるのが大好きだ。別々に起こった2つのことに、何らかの文脈を見出し、関連付けようとする。特に、自分の考えを肯定するつながりだと、どうにか結びつきがあるくらいの関係でも、そこに意味を取る。
 
日常生活の中なら、間違った因果を見付けてもそれでおもしろければどうこう言うことはないが、ビジネスでこれをやられると困ってしまう。たとえば、ポケモンGOを活用した企画を考えて実施し、その企画を成功としたいがために無理に因果を見付け出す。そんな自作自演はデータ活用でも何でもないが、最近はこの手のデータ活用が山ほどある。
 
データ活用というのは、自分に都合の良いデータを集めて、それらを根拠に自らの主張を通すことではない。本来は、現状や将来をできるかぎり客観的に分析するためのやり方であり、正しいデータと心中するくらいの姿勢で臨むものだ。世の中には、ぼんやりした因果を根拠にしたよくできた話も多いが、これに騙されてはいけない。因果を厳しい目で見つめることこそが、ビジネスを成功へ導く第一歩になるのだ。

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