ライカのインスタントカメラは誰狙い?


この記事の所要時間: 20秒 〜 30秒程度(1241文字)


この秋、新たなインスタントカメラが登場する。インスタントカメラに挑戦するのは、高級カメラメーカーのライカ。このインスタントカメラ「Leica Sofort(ライカ ゾフォート)」は、いかにもライカな感じの落ち着きあるデザインながら、予定価格が34,560円(税込み)と比較的手ごろ。「チェキ」で使われているinstaxフィルムに対応しており、手を伸ばしやすい商品となっている(参考:「Leica Sofort」:ライカがインスタントカメラをつくったら、こうなる|WIRED.jp)。
 
Leica Sofortは充分魅力的な商品に見えるが、高級路線のライカと手軽なインスタントカメラは何とも不思議な組み合わせ。そのターゲットが気になるところだ。
 

credit: fudowakira0 via pixabay

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狙いは、マニア予備軍?ライカファン?


まず、思い浮かぶのは、ライカがカメラマニア以外の市場をターゲットにした可能性。ライカのような高級カメラを買う人は限られるので、新たな市場を開拓しようと考えるのは理にかなっている。ターゲットは、カメラに興味はあるけど、まだまだ本物のライカには早い「マニア予備軍」あたりか。普通のカメラで安価な市場に参入すれば既存のブランドイメージに傷が付きかねず、ちょっとひねりを加えてインスタントカメラを発売したと読み取れないこともない。ライカに漠然とした憧れを持つ人を取り込み、将来的にライカの高級カメラを買ってもらうという考え方もあるだろう。
 
もちろん、既存の「ライカファン」向けに新しい選択肢を示した可能性もある。デジカメやスマートホンのカメラ機能の充実で、変わりつつある写真をめぐる環境。カメラの楽しみ方が以前と変わってくる中で、それならば複製や撮り直しの難しいインスタントカメラはどうでしょうという提案。ライカファンにとってはお手頃価格だろうし、「試しに買ってみようか」というファンも少なくないだろう。ここを狙ったという見立ても、筋は通っているように思う。
 


微妙なところをつくのも狙いのうち!?


ライカがインスタントカメラ発売というニュースを見て最初に思ったのが、狙いがはっきりしないということ。マニア予備軍狙いにせよ、ライカファン狙いにせよ、振り切り方が中途半端に見えたのだ。
 
ただ、少し見方を変えれば、微妙なところをつくのも狙いのうちと考えることもできる。あからさまにマニア予備軍、ライカファンを狙った商品をつくれば、今どきの賢い消費者は白けてしまう。そこで、あえて微妙なところをついてきている可能性は案外あるように思う。ライカの真の狙いは分からないが、市場を盛り上げるためにも、何かを変えるきっかけとなる商品になって欲しいものだ。

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