天気出現率、そろそろ雪が増える時季!?


この記事の所要時間: 240秒 〜 340秒程度(1612文字)


暦は立春。まだまだ寒い日が続くとはいえ、だんだんと季節の変わり目が近づいてくる。東京では、晴天続きの真冬の天気が終わり、徐々に雨や雪が増えてくる時季だ。
 
晴、曇、雨、雪といった「天気」は、数値ではないのでデータになりにくいように思われるが、実はこれについてもデータはある。それが、今回取り上げる天気出現率だ。これがなかなかおもしろい。
 

credit: raqoon via pixabay

 


1年で雪が最も多いのは・・・


天気出現率は、1年の各日について、過去の晴、曇、雨、雪の比率を算出したもの。30年分のデータを集計しており、現在は1981年〜2010年分を使用している。データはなぜか気象庁本体のホームページになく、関東地方の場合は東京管区気象台のホームページに置かれている。すべてを確認したわけではないが、他の地域でも同様の扱いのようだ。日々の天気では、「晴のち曇」、「曇ときどき雨」など1日を複数の天気であらわすが、天気出現率では1日1天気。以下の定義で、1日をあらわす天気がひとつに決められる。

※画像は東京管区気象台ホームページをキャプチャ

 
この定義で集計した結果が、観測地点別に用意されている。例えば、東京のデータはここにある。案外な量なのでホームページのキャプチャ等は掲載しないが、興味がある方は見て欲しい。東京の今日2月7日は晴73.3%、曇10.0%、雨3.3%、雪13.3%となり、晴中心で降るなら雨より雪が多いことがわかる。1年で晴が最も多いのは12月24日と12月29日の93.3%、雪が最も多いのは2月17日の26.7%で2番目が翌2月18日の23.3%。書き出せばきりがないが、過去30年間の天気の偏りがわかるわけだ。
 


1月から6月末にかけて、晴が減り続ける!?


さて、特定の1日の天気で「晴が多い」、「雨が多い」のには偶然も大きく作用するので、少し期間をとってデータを見てみよう。
 
まず、つくったのが7日移動平均。当該日および前後各3日の天気出現率を平均した。

まだまだ凸凹はあるものの、このくらいで大きな傾向は読み取れるだろう。例えば、1月の終わりから3月のはじめにかけての今の時期は、一気に晴の比率が下がる。そして、雪の比率が1割程度となっており、1年で雪が最も多い季節だ。更に引いた視点に立てば、1月から6月末にかけては、多少の行きつ戻りつを繰り返しながらも、晴が減り続ける傾向が読み取れる。あまりに漠然としていて、それが何に役立つかと問われると困ってしまうが、大きな流れでデータを捉えることがヒントになることもある。
 
もう少し実用的に、旬別の平均を取ってみたのが以下の表だ(「下旬」は21日以降で、月により日数の違いあり)。

今の時期にどの天候が多いのかを知るには、この方が便利だろう。当然、「過去の天気からこの天気が出現しやすい」ことがわかったとしても、各期間の今年の天気がどうなるかははっきりしない。それでも、ある時期の天気がまったくわからないよりは役に立つ。
 


どんなデータも使いよう!


晴、曇、雨、雪といった「天気」はデータにしにくいが、このような形にすれば何となくでも捉えることができる。そして、データにすることで、気づきが生まれることも多い。「この先は雨が増えるから傘が売れる」というほど単純ではないが、マーケティング等に使う資料としてもおもしろいだろう。どんなデータも使いようだ。

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