「準備中」の最適解は?


この記事の所要時間: 230秒 〜 330秒程度(1511文字)


夜の街を歩いていて気になるものの一つが、閉店後のお店に掲げられている「準備中」のプレート。ついつい、「今は準備中じゃないだろ!」とつっこみたくなる。もちろん、本気で「嘘つきだ」、「問題がある」、「けしからん」と思っているわけではないが、気が利かないこと甚だしい。
 
では、「準備中」であることをどう表示すればいいのか。
今回は、この「準備中」問題の最適解(?)を目指してみることにしよう。
 

Photo credit: Nam2@7676 via Foter.com / CC BY-NC-ND

 


「CLOSED」にぴったり対応する日本語は・・・


「準備中」問題への一番簡単な対応は、「OPEN/CLOSED」のプレートを使うことだろう。英語の細かなニュアンスはわからないが、「CLOSED」はただ単に「店が閉まっている」ことを表している言葉。閉店後、開店前のいずれか一方を示すイメージはないので、店を閉めた後でも、店を開ける前でも不正確な感じがしない。「OPEN/CLOSED」が店のイメージにあうのなら、これでひとまず解決とも言える。
 
少し見方を変えれば、「CLOSED」にぴったり対応する日本語がないことが問題なのだろう。営業の反対語は休業なので「休業中」としたいところだが、これではお店に何かあって長期の休みを取っているような感じがする。開店の反対の言葉を選んで「閉店中」も同様の印象。個人的には、状態のわかりやすさを優先した「非営業中」に魅力的を感じるが、これは受けるわけがない。語感は人それぞれとはいえ、こんなところに不正確な「準備中」が多用される理由があるのかも知れない。
 


お客が知りたい情報は何?


話を戻して、「OPEN/CLOSED」を使いたくない店はどうすればいいのか。これを解決するには、マーケティング的な視点で、お客が「準備中」問題に何を求めているかを考えるのがよいだろう。お客の立場で考えてまず気づくのが、お客は店頭に「準備中」という情報を求めていないということだ。余程変なつくりの店でない限り、店が営業中かそうでないかは、店を見ればすぐわかる。わかりにくいのは、開店直前、閉店直後くらいだ。
 
では、準備中の店の前に立つお客が求める情報は何か。そのお客が、どうしてもその店を利用したいなら、それは店が次に開店する時間、もしくは、翌日以降の営業時間だろう。店を利用するために必要な情報は、これらだからだ。
 
こう考えると、「準備中」の最適解は、お店の営業時間となる。言葉については習慣もあるので、「準備中」もしくは「CLOSED」の文字も小さく添えた方がいいだろう。そして、翌日以降の来店をうながす一言メッセージが手書きで加えられるようになっていれば、なお良いように思う。
 


マーケティング的に考えよう!


さて、当たり前のことをつらつら書いてきたが、ポイントは習慣的にやっている作業をマーケティングの発想で見直すことだ。店を閉めたら、店頭に「準備中」のプレートを立てかければ、あらかた用は足りる。しかし、そこにとどまらず、お客が求めているのは本当に「準備中」という情報かを考えることに意義がある。「準備中」問題は取るに足らない事例だが、マーケティング的にモノをみることの一例としては悪くないように思う。細かなことから、マーケティング的に考えることを習慣づけてみたらいかがだろうか。

  1. コメントはまだありません。

  1. トラックバックはまだありません。

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.