カテゴリー : データ活用

スパムメールのお値段は?


この記事の所要時間: 310秒 〜 410秒程度(1812文字)


インターネットでの情報流出は数あれど、先日、その極め付きのような事件が起きた。何と、今回情報を流出してしまったのはスパムメールを送りつける側のスパマー業者。普段は流出したメールアドレス等を使ってスパムを送るスパマーが、みずから情報流出したのだから世話はない。間違ってパスワードなしでアップロードしたデータベースには、13億件以上のユーザー情報があったという。13億件は約35億人と言われる世界のインターネット人口の4割弱に相当。重複等もあるだろうが、なかなかインパクトのある数字だ(参考:スパム業者がバックアップミスでデータベース全公開、13億件以上のメールアドレスを持ち1日に数億件のスパムを送りつけ荒稼ぎする実態が判明|GIGAZINE)。
 
さて、この事件で特徴的なのは、個人情報以外にもHipchatログ、詳細な会計情報、ビジネス計画、ビジネス上の提携先情報などが流出したところ。そして、その中で特に興味を引かれたのが、お金にまつわる部分。今回の流出で、はからずもスパムメールのお値段がわかってしまったのだ。
 

Photo credit: Dick Thomas Johnson via Foter.com / CC BY

 
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プレミアムフライデー、実施はたった120社?


この記事の所要時間: 30秒 〜 40秒程度(1791文字)


先月の最終金曜日(2017年2月24日)から、プレミアムフライデーがスタートした。その効果を疑問視する声もあったが、売り手側の大手百貨店は「前年2月の月末金曜日(26日)対比で4社ともに売上高が伸びた」とのこと。これを「一定の効果」と評価しており、売り手側のプレミアムフライデーはしばらく継続しそうだ(参考:大手百貨店、プレミアムフライデーは「一定の効果」 継続へ|ロイター)。
 
一方、この消費喚起キャンペーンで気になったのが、記事の見出しにもした「120社」という数字。買い手側である消費者に、早帰り等でいつもより多くの時間を与えた企業はこれしかなかったというのだ。自分が最初に見たのはスポーツニッポンのプレミアムフライデースタートも…早帰りは120社程度にという記事だった(強調は筆者)。

〔略〕
この取り組みが広まれば、個人消費を押し上げる効果も期待されるが、早帰りや休暇取得の推奨など特別な対応をしたのは大企業を中心に一部にとどまった。経済産業省によると、プレ金に参加できるよう早帰りなどの対応をした企業は120社程度とみられる。

 
「あれだけ騒いで、早帰りを実施したのはたったの120社?」というのが、最初に思った正直な感想だ。しかし、よく考えると、この数字には「含み」がある。120社という数字を、そのまま真に受けてはいけないのだ。
 

Photo credit: klipsch_soundman via Foter.com / CC BY-SA

 
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天気出現率、そろそろ雪が増える時季!?


この記事の所要時間: 240秒 〜 340秒程度(1612文字)


暦は立春。まだまだ寒い日が続くとはいえ、だんだんと季節の変わり目が近づいてくる。東京では、晴天続きの真冬の天気が終わり、徐々に雨や雪が増えてくる時季だ。
 
晴、曇、雨、雪といった「天気」は、数値ではないのでデータになりにくいように思われるが、実はこれについてもデータはある。それが、今回取り上げる天気出現率だ。これがなかなかおもしろい。
 

credit: raqoon via pixabay

 
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Google広告からのトラフィックはbotだった!?


この記事の所要時間: 320秒 〜 420秒程度(1953文字)


インターネット界隈でよく目に耳にするトラフィック(Traffic)という言葉。バズワード的に使われている感じもあるが、元を正せば交通、交通量のことだ。転じて、通信量、データ量、アクセス回数となっても、通過する量、到着する量という大枠の意味は変わっていない。直接目に見えるものではなく、言葉に広がりがあるので意味を厳密には捉えにくいものの、言葉のイメージ自体はつかみやすいだろう。そして、トラフィックが重要なこともよくわかる。
 
さて、トラフィックについて、かなり衝撃的なニュースがあった。GIGAZINEに掲載された「GoogleやFacebookの広告から来るトラフィックの9割は役に立たない」とあるサイトが分析結果を公表という記事だ。キャリア支援サイト・You Execのデータで、GoogleやFacebookの広告から来たトラフィックに不審な点があるという指摘。具体的には、これらのサイトからの訪問者の9割は「マウスカーソルをほとんど動かさず、スクロールも一方向のみ。しかも、その早さはとても内容を読んでいるとは思えないもの」とのこと。記事では、これらの訪問者を「ユーザーではない何か」と表現しているが、おそらくbotの類だろう。要は、人間ではなくプログラムがサイトを訪問しているということだ。
 
あくまで1サイトの訪問者とはいえ、これが事実ならネット広告の基礎を壊すような話。広告のお陰で100人のお客が集まったと思っていたら、実際は10人しかいなかったというのだから目も当てられない。ただし、ここで必要となるのは「比較」の視点。「9割」という数字の衝撃に引っ張られるより、データの意味をよく考えて対応するのが賢明だ。
 

credit: mwewering via pixabay

 
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酉年生まれが少ないのは当たり前!?


この記事の所要時間: 330秒 〜 430秒程度(2025文字)


今年2017年は酉年。年末には、例年通り、総務省統計局から十二支別の推計人口が発表された。2017年1月1日現在の酉年生まれの人口は943万人で、「十二支の中で最も少ない」そうだ(参考:統計トピックスNo.98 「酉年生まれ」と「新成人」の人口)。
 
さて、年末年始の人口に関するニュースはまさに暇ネタ。それでどうこうという話ではないので聞き流してしまいがちだが、ちょっと不思議に思ったことはないだろうか。毎年、「その年の干支生まれ」の人口は下位の順位で報じられている印象があるのだ。データを相対的に見た場合、何かが少なけば、そのぶん他の何かが多くなるはずで、これはかなりおかしい。今回は、この謎(?)に迫ってみる。
 

 
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