カテゴリー : マネジメント

「システム入ってません」がビジネスになる!?


この記事の所要時間: 410秒 〜 510秒程度(2298文字)


先日、GM車がハッキングされたと思ったら、今度はライフル銃に脆弱性が発見されたそうだ(参考:Linux搭載のライフル銃がWi-Fiハッキングで乗っ取られる脆弱性が発覚|GIGAZINE)。標的を狙うスコープにコンピューターを内蔵したところ、その標的が別のものに置き換えられる可能性があるという。スマートウォッチに対するハッキングもあり得ると言われており、次に何が狙われるかわかったものではない。
 
プログラムによって制御されている製品では、そのシステムすべてがハッキングの危険に晒されている。現時点では、善意の人が警告としてハッキングしたり、脆弱性を指摘したりしているので大きな問題はないものの、これが悪意の人に先んじられたら大変なことになるだろう(もしかすると、既に気付かないところでハッキングされているかも知れないが)。価値あるシステムは狙われて当然だし、人間に完璧なものがつくれない限り、すべてのシステムはハッキングされる宿命にある。
 
今の段階で、パソコン、スマートフォンはもとより、自動車やライフル銃にハッキングの危険がある。近い将来、その危険は更に広がり、身の回りの家電、建物や部屋のロック、医療機器などにも及ぶだろう。自分の目には、システムに囲まれた世界はかなりリスキーに映る。いつどこに火がついても、何ら不思議はない。
 

ハッカー

credit: kboyd via pixabay

 
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優先席付近での携帯オフがなくなったら・・・


この記事の所要時間: 320秒 〜 420秒程度(1924文字)


電車の中で繰り返し流れる「優先席付近では携帯電話の電源をお切りください」のアナウンス。近い将来、あの車内放送が無くなるかも知れない。鉄道各社が、優先席付近で携帯電話をオフにするルールの見直しを検討しているようなのだ。携帯電話の電波が心臓ペースメーカーに与える影響は小さいことがわかってきており、これに対応するらしい(参考:優先席付近の携帯オフは必要? 鉄道会社、ルール変更も|朝日新聞)。
 
何にせよ、ルールは少なければ少ないほど良い。不要になったルールがあるのなら、すぐさま廃止した方が世の中がシンプルになって過ごしやすくなるだろう。しかし、これはあくまで一般論。優先席付近での「携帯オフ」ルールについては、廃止してもあまり良いことが起きないように思う。
 

携帯電話

credit: relexahotels via pixabay

 
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「誰もやめようと言わない作業」を見直そう!


この記事の所要時間: 320秒 〜 420秒程度(1901文字)


アビリーンのパラドックスをご存知だろうか。その由来は、ジョージ・ワシントン大学のジェリー・ハーヴェイ教授が、7月の暑い最中にエアコンのついてない車で旅行したときの話だ。妻と両親と一緒にテキサスのアビリーンという田舎町を目指したのだが、実は誰もアビリーンに行きたいとは思っていなかったことが後からわかったという。出発前には全員がこの旅行に賛成していた筈なのに、本当は誰も望んでいなかったのだ。アビリーンのパラドックスとは、このように「誰もやめようと言わないため、誰も望まないことをしてしまう現象」のことをいう(参考:『ヤバい経営学』フリーク・ヴァーミューレン/東洋経済新報社/2013年)。
 

アビリーン

credit: skeeze via pixabay

 
誰もやめようと言わなければ、反対だと思っている人がいることに誰も気付かない。その結果、みんな「他の人はこの案を気に入っている」と思って、更に声を出しにくくなる。各人の気遣いにより、誰も望まないことをしてしまうところがパラドキシカルな訳だ。他人の顔色をうかがうという意味では、アメリカよりも日本で起こりやすいパラドックスのようにも思われる。
 
さて、このアビリーンのパラドックスはどこかしこに存在している。もちろん、ビジネスの現場も例外ではない。「誰もやめようと言わない作業」を見直すことは、企業の活力を保つためにかなり役に立つと考えている。
 
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猛暑と「消せるボールペン」の危ない関係


この記事の所要時間: 220秒 〜 320秒程度(1378文字)


今年の夏はとにかく暑い。先日は、東京都心で8日連続の猛暑日となった。実際どのくらい暑かったかはひと夏が終わった後の統計待ちとなるが、その記録が楽しみになるくらいの暑さだ。
 
さて、猛暑で思い出すのが「消せるボールペン」にまつわる災難。暑さが厳しくなると、「消せるボールペン」で書いた文字が見えなくなることがあるらしいのだ。つまり、「消せるボールペン」の筈が、勝手に「消えるボールペン」になってしまう。例えば、修正が多いからといってスケジュール管理に「消せるボールペン」を使っていたら、目も当てられない事態になるだろう。猛暑と「消せるボールペン」の関係は、かなり危ないようだ。
 

メモ

credit: Pezibear via pixabay

 
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旧暦2033年問題と段取り八分


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1654文字)


旧暦2033年問題というものがある。日本における最後の太陰太陽暦である天保暦が、2033年に月名を決められなってしまう問題のことだ。旧暦に矛盾が生じても普段の生活に影響はなさそうだが、どうやらそうはいかないらしい。例えば、月名が決まらなければ六曜がわからないので、冠婚葬祭業などが困ってしまう。自分のようなタイプは「この際、旧暦なんて廃止にしたら!」と言いたくなるが、現実にはそうはいかないようだ。
 
さて、旧暦20033年問題の難しさはどこにあるのだろうか。かなり前からわかっていた問題であり、今もって解決しないのには何らかの理由がある筈だ。実は、この問題のポイントは「決める人がいない」に尽きる。問題の解決法のアイデアはいくつかあるのに、どれを採用するか決定できる人がいないようなのだ。
 

月 太陽

credit: ChadoNihi via pixabay

 
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