カテゴリー : 中小企業

「中小企業」を図解する!?


この記事の所要時間: 340秒 〜 440秒程度(2065文字)


先日、経営再建中のシャープが資本金を1億円まで減資して「中小企業」になるというニュースがあった。最終的には、資本金を5億円にすることで「中小企業」化は避ける方針のようだが(順調に進めば6月30日に減資手続き完了)、不思議に思われた方も多かったのではないだろうか(参考:第三者割当による種類株式の発行、定款の一部変更、資本金及び資本準備金の額の減少並びに剰余金の処分に関するお知らせ|シャープ)。
 
常識的に考えると、シャープは大企業だ。14日に公表された平成26年度(第121期)決算報告書によれば、2015年3月期の売上高(連結)は 2兆7862億5600万円。こんな売上高の企業が、中小企業であろうはずがない。しかし、普段の会話に出てくる中小企業と法律における「中小企業」は別物。法律では「中小企業」に独自の定義があるため、多くの人が思う中小企業と食い違うこともあり得るのだ。
 

資本

credit: geralt via pixabay

 
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開業率に違和感アリ!


この記事の所要時間: 30秒 〜 40秒程度(1747文字)


企業関連の統計に、開業率、廃業率がある。その名の通り開業、廃業の動向をあらわすもので、算出式の大枠の考え方は次の通り。

 ●開業率 = 開業企業数 / 期首既存企業数

 ●廃業率 = 廃業企業数 / 期首既存企業数

 (参考:『中小企業白書(2014年版)』 付属統計資料

 
この開業率と廃業率。政府がまとめた日本再興戦略の中で、「開業率が廃業率を上回る状態にし、米国・英国レベルの開・廃業率 10%台(現状約5%)を目指す」とされたこともあって、一定の注目を集めているように思う。しかし、この開業率には最初に見た時から違和感があり、どうにも納得いかないものがある。そこで今回は、その違和感の正体を説明してみようと思う。
 

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credit: Hans via FindCC

 
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中小企業白書の表紙が「社長の顔」に!


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1707文字)


以前、中小企業のイメージカラーはどんな色?という記事で、中小企業を象徴するイメージ画像がない現状を嘆いたことがある。画像検索をすると、「大企業」では高層ビル群が象徴的に出てくるのに対し、「中小企業」の検索結果はバラバラ。この具体性のなさが中小企業のとらえ難さを助長していると考えたのだ。このとき、中小企業の象徴としてイメージして欲しいと考えたのは、従業員などの「ヒト」。「大企業がモノやカネを想起させる超高層ビルなら、中小企業にはヒトしかないだろう」と書いている。
 

モザイク

Photo credit : Keith Hall / CC BY

 
さて、担当者がこの記事を読んでいたのではなかろうが、2014年の中小企業白書の表紙には「社長の顔」が使われるという。「集まった顔写真をすべて使い、コラージュ風の表紙を作る」ということなので、具体的にはこの画像のような「モザイク」になるのだろうが、「ヒト」の画像を使うのは間違いはない(参考:社長の顔見える「中小白書」…表紙掲載用の写真募集|読売新聞)。どんな画像になるのか、でき上がるまで楽しみだ。ぜひ、中小企業を象徴するような画像になって欲しいと思う。
 
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中小企業のイメージカラーはどんな色?


この記事の所要時間: 240秒 〜 340秒程度(1562文字)


GIGAZINEで紹介された色色 [:iroiro]はちょっと気になるツールだ。キーワードを入力すると、「その言葉に最も合うカラーパレットが自動的に生成できる」仕組み。「どんな抽象的な言葉でも、具体的な言葉でも、「なんとなくそれっぽい」色を返して」くれる。
 
例えば、「セブンイレブン」なら、
色色 セブンイレブン
「スターバックス」なら、
色色 スターバックス
「電源ボタン」なら、
色色 電源ボタン
「直感」なら、
色色 直感
といったアウトプットになる。
 
正に「なんとなくそれっぽい」色が返ってくる訳だ。果たして実用的かどうかは別にして、「おもしろがる」にはなかなかのツールだろう。
 

Photo credit : Travis Juntara / CC BY

Photo credit : Travis Juntara / CC BY

 
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コンサルタントは“鏡”でありたい


この記事の所要時間: 350秒 〜 450秒程度(2155文字)

 辞書は“かがみ”である ―― これは、著者の変わらぬ信条であります。
 辞書は、ことばを写す“鏡”であります。同時に、
 辞書は、ことばを正す“鑑”であります。
 “鏡”と“鑑”の両面のどちらに重きを置くか、どう取り合わせるか、それは辞書の性格によってさまざまでありましょう。ただ、時代のことばと連動する性格を持つ小型国語辞書としては、言葉の変化した部分については、“鏡”としてすばやく写し出すべきだと考えます。“鑑”としてどう扱うかは、写し出したものを処理する段階で判断すべき問題でありましょう。
〔略〕

これは『三省堂国語辞典』の編集主幹として知られる見坊豪紀(けんぼうひでとし)が、その「第三版 序文」に残した言葉だ。
 
「“鏡”と“鑑”の両面のどちらに重きを置くか、どう取り合わせるか、それは辞書の性格によってさまざま」としながらも、まず「写す“鏡”」があって、そこからはじめて「正す“鑑”」を示し得るという順序立てをしていることが読み取れる。生半可な知識で他人の言葉遣いにあれこれ言う輩が多い昨今、生涯で145万枚の用例カードをつくったと言われる見坊のこの文章に、高い見識を感じるのは自分だけでないだろう。
 
ここで“鏡”とは、すなわち調査のこと。だからと言ってこれを単純に「まず調査ありき」と結び付けるのは安直かも知れないが、“鏡”か“鑑”かはコンサルティングにおいても重要になる。「写す」と「正す」を意識的に使いわけられなければ、クライアントに迷惑を掛けるのが関の山だ。
 

Photo credit : Mary Margret / CC BY

Photo credit : Mary Margret / CC BY

 
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