カテゴリー : 中小企業

大学発ベンチャー調査と生き残りバイアス


この記事の所要時間: 330秒 〜 430秒程度(2002文字)


帝国データバンクが大学発ベンチャー企業の実態調査を行ない、その結果を発表した(参考:大学発ベンチャー、過半数が黒字経営|帝国データバンク)。調査結果を取り上げた記事もいくつか出たので、目にした方もいるだろう。
 
さて、このリリースでは「2012年の損益状況は、損益が判明している304社中166社(構成比54.6%)が黒字を計上」としている。見出しとなっている「過半数が黒字経営」を支えるデータだ。これを読むと、まるで大学発ベンチャーに挑戦した企業の半数以上が黒字化に成功したようだが、そうとは限らない。なぜなら、この調査結果には生き残りバイアスが存在しているからだ。
 

Photo credit : ekai / Foter / CC BY-NC-SA Photo credit : ekai / Foter / CC BY-NC-SA

 
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入社試験に数独を!


この記事の所要時間: 30秒 〜 40秒程度(1752文字)

右図は99年後に誕生する予定のネコ型ロボット「ドラえもん」です。
この「ドラえもん」がすぐれた技術で作られていても、生物として認められることはありません。それはなぜですか。理由を答えなさい。

 
これは今年、麻布中学校の入学試験で出題された質問だ(実際の試験はイラスト付き)。獏とした問題で、小学生はもとより大人でも答えるのが難しいと言えるだろう(参考:麻布中学の入試で出題された「ドラえもん」問題が話題に|NAVERまとめ)。
 
慶応義塾大学の湘南藤沢キャンパス(SFC)にある総合政策学部では、世界的に人気のパズル・数独(Sudoku)が出題された。これも不慣れな人には相当手強い問題だと思われる(参考:【画像】 慶應義塾大学・総合政策の入試でまさかの「数独」出題wwwww SFC|NAVERまとめ)。
 

photo credit : aldoaldoz via photopin cc

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いずれもかなりユニークな出題であり、非常識だと思う人もいるだろう。「こんな問題で学力がわかるのか」、「一所懸命勉強した受験生を馬鹿にしているのでは」などと考える人もいるかも知れない。しかし、このいささか突飛な入試問題は、企業の採用担当者が真摯に検討すべきテーマを投げ掛けているように思える。
 
 
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『中小企業白書』をエクセルデータで提供中!


この記事の所要時間: 320秒 〜 420秒程度(1936文字)


最近、オープンデータをめぐる動きが活発だ。
昨年(2012年)の夏、総務省がオープンデータ流通推進コンソーシアムを設立したあたりからオープンデータという言葉をよく見掛けるようになり、近ごろではビッグデータとの関連で語られることも多い。
 
オープンデータと言われてもピンと来ない人が多いだろう。
簡単にいえば、オープンデータとは無償で一般公開されているデータのことだ。データそのものだけでなく、オープンデータの利用促進活動を含めて言うことも多い。堅苦しく説明するなら、「特定のデータが、一切の著作権、特許などの制御メカニズムの制限なしで、全ての人が望むように利用・再掲載できるような形で入手できるべきであるというアイデア」となる(参考:オープンデータ|ウィキペディア日本語版)。
 
オープンデータ流通推進コンソーシアムは「オープンデータの推進のためには、まずは政府や地方公共団体等が自ら積極的にデータを公開することが重要」と言っている。このため各省庁の動きもよく、つい先日は経済産業省の試験サイトOpen DATA METIが開設された。
 

photo credit : brycej via photopin cc

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中小企業でもハッカソン?


この記事の所要時間: 40秒 〜 50秒程度(2285文字)


ブレーンストーミング、ワールドカフェ、ファシリテーション、・・・。
 
人が集まって何らかのアイデアを生み出し、それを実現するための手法は、これまでにもたくさん開発、提案されてきた。どれも完璧ではないものの、型無しで藪から棒に議論するよりは効率が良いため、実際に企業の中で使われることも多い。人々のアイデア出しに対する情熱は凄まじく、このニーズに応えようと次々に新しい手法が編み出されているのが現状だろう。玉石混淆どころか石石混淆の感も否めないが、それでもどこかしら役立つところがあるのがこの種の手法のおもしろいところだ。
 
さて、ハッカソンをご存知だろうか。
ハッカソンは「ハック」と「マラソン」を組み合わせた造語で、10年くらい前から使い出された言葉だ。ハックというと「ハッカー」を連想してマイナスのイメージを持つ人が多いかも知れないが、ここでは「高い技術を駆使する」程度の意味で使っている。要は、その技術を何にどのように使うかが問題で、ハッカソンではこれをプラスに使うことを前提としているのだ。
 
ハッカソンは、プログラマーやグラフィックデザイナーなどの技術者たちがたくさん集まり、同じ目的に向かって集中的に共同作業をするイベントだ。イベントの期間が1日〜1週間と長いため、マラソンと組み合わせた呼び名にしたらしい。実際にプログラムをつくり、その成果物を最後にプレゼンテーションで競うことも多い(参考:ハッカソン|ウィキペディア日本語版)。
 
このハッカソン、やや毛色は違うもののアイデア出しの手法と捉えることもできそうだ。言葉の由来からIT関連のイベントで使われることが多いが、アイデア出しの部分に注目する限り分野を限定する理由はない。そして、日本でも今年あたりそろそろはやり出しそうな気配がある。
 
ハッカソンは定義が曖昧でバズワード感たっぷりな言葉だが、人を惹き付ける何かがある。バズワード化して、これを商売に使いたい企業の訳のわからない解釈が加わる前に考察しておくのも悪くないだろう。
 
そこで、ハッカソンの魅力をあぶり出し、中小企業で応用するための方法を考えてみることにした。
 

photo credit : foursquare HQ via photopin cc

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「近いうち」って何日後? たった1万円で会社を有名にする方法


この記事の所要時間: 210秒 〜 310秒程度(1314文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
Business Media 誠に“近いうち”はどのくらいの期間? 平均は15.7日という記事がありました。PRコンサルティングを専門とするプレイブ株式会社のアンケート結果を引用したものです。
 
「だからどうした!」と言ってしまえばそれまでですが、なかなかキャッチーなテーマのアンケートです。最近話題になっている語義の広い言葉について、その一般的なイメージをデータにしたのですからおもしろがる人が出るのは当然でしょう。何かに直接役立つことはなくても、話題づくりとして成功していると言えます。
 

photo credit : Roby Ferrari via photo pin cc

 

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