カテゴリー : テクノロジー

指紋認証ハック、その「身に迫らない危機」!


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1697文字)


iPhone 5sに搭載された指紋認証機能が早速ハッキングされた。指紋を2400dpiで撮影して、その凹凸を反転させたものを1200dpiでレーザー刻印。この型に接着剤を流し込んで固めることによって指紋の複製をつくり、これを使って指紋認証をハックするという。ハッキングのロジックは極めて明解だし、動画を見る限りハッキングに成功しているようだが、何とも手の込んだやり口だ(参考:iPhone 5s:「指紋認証ハッキング」は成功したのか|WIRED.jp)。
 
TechCrunchの記事(ドイツのハッカー集団、複製した指紋でAppleのTouch IDを迂回)にあったが、「もし誰かが、このすべてを実行してあなたの電話に侵入することをいとわないとすれば、あなたが指紋のセキュリティーどころではない問題を抱えている可能性が大」だ。何せ、この方法はあまりに手間が掛かる。一般人のスマートフォンをハックするにしては、作業量が多過ぎるのだ。あなたが余程大きな問題を抱えていない限り、この方法で指紋認証を破られる可能性は低いだろう。こんな大変な作業をして、浮気相手がわかる程度では、コストパフォーマンスが合わないからだ。
 

Photo credit : a2gemma / Foter / CC BY Photo credit : a2gemma / Foter / CC BY

 
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最後のMOドライブがまた発売に!?


この記事の所要時間: 310秒 〜 410秒程度(1815文字)


今月末、ロジテックからMOドライブが新発売になる。
何かの間違いではない。1990年代にはよく利用されていたものの、今ではすっかり姿を消したあのMOだ。なぜ今になって新発売されるかと言えば、「ご要望にお答えして」ということらしい。2011年末に発売された「最後のMOドライブ」が販売終了になり、困ったMOユーザーが泣き付いたのだろう。お客の要望に答えるのは素晴らしいことだが、「最後のMOドライブがまた発売」からはかなり間抜けな印象を受ける(参考:ロジテックからまた「最後のMOドライブ」、USB2.0接続でWindows8 / Macも対応|Engadget Japanese)。
 
さて、この話。まだMOドライブを必要としている個人や企業がいることにびっくりするしかない。遠からず消え去ることがほぼ確実なメディアに、データを保存し続けるなど狂気の沙汰だ。現時点で、必要なデータを多少なりともMOに保存している個人や企業は、データの管理ができていないとしか言いようがないだろう。
 
個人ならまだしも、企業は論外だ。
この「最後のMOドライブ」を買うような企業のデータ管理には、大きな問題があると考えられる。
 

photo credit : purplemattfish via photopin cc

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リニア中央新幹線に切符は必要?


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1650文字)


リニア中央新幹線は2027年の開業を予定している。
来年(2014年)の着工を目指して準備が進む中、先日は中間駅の概要が発表された。中間駅は、極めてシンプルかつコンパクトな設計イメージとなっており、地元からは疑問の声も出ているらしい。こんな施設では、地域振興に役立たないというわけだ。これまでの交渉の経緯があるとはいえ、今回のJR東海の発表にはいささか世知辛い、大人気ない印象も受ける。
 
さて、その中で気になったのがこの記事だ。

切符売り場ない駅なんて…リニア駅案に知事異論|読売新聞
JR東海が13日に明らかにしたリニア中央新幹線の中間駅の概要について、山梨県の横内知事は15日の定例記者会見で「待合室も切符売り場もない。あれで賛成と言ったわけではない」と今後、同社と協議する考えを示した。

同社と中間駅が設置される地元自治体は2011年、駅として必要な機能は同社が、それ以外の観光施設などは自治体がそれぞれ負担して整備することで合意。横内知事は、同社がネット販売を前提に切符売り場を置かないなど簡素な作りとするとした中間駅の概要について「切符売り場は駅になければいけないのでは」と話した。

横内知事の発言を受け、同社の山田佳臣社長は同日、名古屋市内で開いた会見で「リニアは事前に予約するので、(駅で待っていても)キャンセルが出れば、ネットでほしい人のところに買われていく。設備はこれで十分と考えており、どうしても必要なら、自治体が作ればいい」と反論した。

 
この知事は切符売り場にこだわって異論を唱えているが、ピントがずれているように思えてならない。リニア中央新幹線の開業予定は2027年、15年近く先のことになる。そもそも、そんな未来の乗り物に切符は必要なのだろうか。
 

photo credit : OiMax via photopin cc

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3Dプリンタ、キラーコンテンツを誰がつくる?


この記事の所要時間: 330秒 〜 430秒程度(1974文字)


たった3万5千円(347ドル)で手に入る3Dプリンタが登場するかも知れない(参考:わずか3万5千円で購入できる3Dプリンターが登場|ギズモード・ジャパン)。まだ資金調達準備中の段階とはいえ、新しもの好きの食指を充分に動かすニュースだろう。万が一この会社が失敗したとしても、別の会社が低価格3Dプリンタを発売するのは時間の問題だと考えられる。
 
ただし、低価格機発売が3Dプリンタの普及を後押しするとしても、すぐに一般化するとは考えにくい。なぜなら、多くの人には3Dプリンタで出力するものなどないからだ。素人に3Dのデザインは困難だし、Web上で公開されている3Dデザインを探すのも難しい。それより何より、「いったいどんなものを出力できるのか」。紙への印字と違って、まったく想像もつかない人がほとんどだろう。
 
そうなると、3Dプリンタの普及に必要なのはキラーコンテンツだ。
誰もが「3Dプリンタを使ってこれを出力したい」と思えるようなモノを見付けない限り、普及に弾みはつかない。問題は、誰がキラーコンテンツを見付け出すかとなる。
 

photo credit : Shapeways: via photopin cc

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3Dプリンター時代の印鑑マーケティング


この記事の所要時間: 410秒 〜 510秒程度(2325文字)


一工夫ある朱肉が売れているらしい。
出典は日経トレンディネットの朱肉のフタが印マットに! カラフルな朱肉がブレーク中という記事。確かに印マットがなくて困ることは多く、利用者の不便を解消する商品だ。今まで無かったのか不思議に感じるほどで、目の付けどころが素晴らしい。
 
一方で、印鑑市場の行き詰まりも感じる。
署名捺印をするときには、ペンと印鑑と朱肉と印マットが必要になる。このうち、印鑑と朱肉を合わせたのが俗に言うシャチハタ印、これにペンを加えたのがネームペン(シャチハタ印付ボールペン)、朱肉と印マットを合わせたのが今回のシクオス(印マット付朱肉)。涙ぐましいほどの創意工夫をしているものの、組み合わせを変えているだけで一歩も前に進んでいないとも考えられる。
 
そして、この業界には3Dプリンターという大きな脅威が待ち構えている。果たして、新しい時代の印鑑マーケティングはどうなるのだろうか。
 

photo credit : Jason Michael via photopin cc

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