工務店は鈴木、佐藤、田中の順に多い


この記事の所要時間: 10秒 〜 20秒程度(742文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
今回はネットで見付けたちょっとおもしろいデータを紹介します。
それは東京商工リーサーチの全国261万社の商号調査です。
 

商号ランキング
photo credit : 東京商工リーサーチ

この調査、タイトルにもある通りなんと全国261万社の商号を集計しています。2012年版『中小企業白書』に掲載されている非1次産業の企業数(大企業含む)が約420万社ですからかなりのカバー率です。このレポートによると、全国で最も使われている商号は「アシスト」で609社。515社の「ライズ」、478社の「アドバンス」がこれに続きます。1位の「アシスト」はサービス業他(196社/構成比31.7%)、建設業(100社/同16.2%)、小売業(79社/同12.8%)で多くなっています。
 
上位にカタカナ商号が並ぶ中、14位の鈴木工務店を筆頭にいくつかの工務店がランクインしているのも特徴的です。〇〇工務店という商号は、鈴木工務店 > 佐藤工務店 > 田中工務店の順で多いこともわかります。
 
さて、このデータはまさにビッグデータそのものです。
最近インターネットで取り上げられているビッグデータ活用は複雑な解析を行なって「何かを見出そう」という取り組みが多いですが、今回紹介したような単純な集計にこそビッグデータが活きてくると佐々木は考えています。複雑な解析を行なった場合、結果を示すアウトプットに曖昧な部分が多く、要はデータを解釈する人間の主観次第でどうにでもなるようなところがあるからです。
 
今回のデータを見て、こういう地道でありながら楽しく、そして有効なビッグデータの活用がもっと増えたらいいのにと、つくづく考えました。

消費者は「価値」を見てモノを選ぶ


この記事の所要時間: 120秒 〜 220秒程度(952文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
さて、消費者は何を基準に商品を選ぶのでしょうか?
多くの人がまず最初に「価格」を挙げるのですが本当にそうでしょうか?
 

製品/サービスの価値は?
ファイルのダウンロードはココから

 
「お客は価格しか見ていない」という経営者の方がいます。しかし、当然ながら「価格」だけが商品選択のポイントではありません。商品を買うときに「価格」はとても大きな要素ですが、その商品を購入することで手に入る「結果」の大きさも同じくらいに重要です。新しい商品を開発したり、商品の売上を伸ばしたりするときに考える「価値」は、「価格」と「結果」のバランス、すなわち「結果÷価格」がスタート地点です。
 
一歩踏み込み、消費者にとっての商品の「価値」を更に広げて考えることもできます。
加える要素のひとつは「アクセス費用」です。ある商品について良いブランドを知っているのに、近所のお店で売っていないため別のモノを買ってしまったなどという経験は誰にでもあるでしょう。モノを買うときにかかる「価格」以外のコスト、すなわち時間や手間を減らすことで商品の「価値」は向上します。
 
もうひとつの要素は「過程品質」です。少し言葉がわかり難いのですが、要は商品が完成するまでの過程にどのような特徴があるかです。「環境に配慮しています」とか、「うちの日本酒は〇〇の水を使っている」とか、「現代の匠がデザインした」とかですね。ターゲット顧客にあった「過程品質」を増やせば「価値」も増します。商品の「価値」を高めたいなら、この2つの要素を考慮することは欠かせません。
 
この話をすると、多くの人が「当たり前じゃないか」という反応をします。
それはその通りなのでしょう。でも、実際に売られている商品の中には「アクセス費用」や「過程品質」がまったく考えられていないものが数多く見られます。この2要素はわかっていても見逃しやすい要素なのです。
 
そこで、冒頭に掲載したシートをご用意しました。このシートを使って、自社の製品の【価値】について一度じっくりと考えてみることをオススメします。競合製品と較べてどうなのか、何が足りないのかなどを併せて考えることで、新しいアイデアが出ること請け合いです。

調査のチカラを活用しよう


この記事の所要時間: 020秒 〜 120秒程度(408文字)

photo credit : 調査のチカラ
photo credit : 調査のチカラ

 
中小企業診断士の佐々木孝です。
 
今回は情報収集に役立つサイトを紹介します。それは調査のチカラです。
調査のチカラは、インターネット上で公開されている数多くの調査データを集約しているサイトです。簡単に検索もできるので、知りたいテーマについての調査結果をすぐに見ることができます。
 
データに慣れていない人が毎日見ておもしろいサイトではありませんが、何かを調べたいときに便利です。一般に公開されたデータはその調査を行なった企業・団体の調査目的があるので、必ずしも自分が知りたいことに直接答えてくれるとは限りません。それでも、ちょっとしたヒントを得るには役立ちます
 
まずは自分関わっている業界について、どんなデータがあるかご覧になってはいかがでしょうか。「知ってるつもり」になっていることについて、意外な発見があるかも知れませんよ。

ビッグデータの活用は目的じゃない


この記事の所要時間: 150秒 〜 250秒程度(1127文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。

ビジネスの現場でデータを活用することはとても重要です。
データの活用により①意思決定の精度向上、②業務プロセスの効率化などが実現できるからです。

小売店を例に考えると、

 ①商品別の売上高データがわかれば取り扱い商品の入れ替えがスムーズにできる
 ②曜日別の来店客数のデータによりアルバイトの人数を調整可能

ということになります。もちろん、データの使い道は無数にあります。業種や業態でデータの使い方に違いはありますが、データ活用が業績向上を後押しするのは間違いありません。
 

photo credit : 写真素材 足成 photo credit : 写真素材 足成

 
とは言え、企業に対して「データを使いましょう」と直接提案するのはいささか滑稽です。なぜなら、データ活用は手段であって目的ではないからです。企業が抱える課題について相談を受けたとき、それに対して「データの活用が役立ちます」と答えるのが自然でしょう。どんな経営課題でもデータ活用は有力な答えと成り得ますが、最適解とは限りません。データ活用を課題解決の前提にするのは間違いです。データ活用はあくまで課題を解決する手段の一つと考える必要があります。自分の場合、「馬鹿のひとつ覚え」のようにデータ活用を提案しないよう自戒しています。
 
さて、最近、ビッグデータという言葉をよく聞くようになりました。
さまざまな企業がビッグデータの活用を勧めていますが、ピンと来ない人も多いのではないでしょうか。その理由は、まるでビッグデータの活用を目的のように扱っているからだと思っています。ビッグデータを使うこと自体を「良いこと」、「最先端の企業が行なうべきこと」として、相手先企業の現状や経営課題を考えずに推奨しているように思えてなりません。
 
「まずビッグデータありき」で、それに見合う経営課題を探しているようなアプローチになっています。ビッグデータを商売にしたい企業の「大人の事情」があるのはわかりますが、それに巻き込まれてはいけません。利用者側の企業は、経営課題を起点に自社に役立つかを考えて、ビッグデータ活用を導入すべきか判断することが必要です。
 
ビジネスで何らかのトレンドが起きると、自社に必要かを考えずに飛びつく人、企業があります。もちろん、大きな成果を生むこともありますが、失敗する企業も数多くあります。成功した企業は大声で喧伝し、失敗した企業は黙って撤退するため、情報を見ていると成功企業が多いように見えますがこれは大きな勘違いです。
 
何ごとも、手段を目的化せず、自社の目的にあった手段を選ぶ力を身につけることが必要になります。

Twitterの名言botから刺激を貰う


この記事の所要時間: 150秒 〜 250秒程度(1177文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
本を読んでいると「これを何かに活用したい」と思う文章に当たることがあります。
その本で説明している概念、主張、指摘が端的にまとまった一文は、自分の考えを整理、構築するにも、他人に何かを説明するにも役立つツールです。このため名言だと思った箇所については、ポストイットを付けたり、ノートに書き写したりしてどうにか役立てようとするのですが、うまくいきません。それらを振り返ることは稀だからです。最近ではEvernoteに保存して、①本を開く手間を掛けず、②簡単に検索できる環境をつくっていますが、それでもまだまだ使いこなせているとは言えないでしょう。
 
そんな佐々木が今はまっているのがTwitterの名言botです。
botによって、古今東西の名言だったり、あるテーマに絞った名言だったり、特定の一人の名言だったりするのですが、数々の名言がランダムにつぶやかれます。
 
たとえば、フィリップ・コトラーBOT(@kotler_bot)はこんなことをつぶやきます。

「ニーズ」とは、欠乏を感じている状態を指す。 「欲求」とは、人のニーズが具体化したものであり、ニーズを満たす特定の対象のことである。欲求に購買力が伴うと「需要」となる。

賢い企業は、自社の製品が確実に実行できることだけを約束し、実際にはそれ以上のものを市場に出して顧客を喜ばせることを目指す。

価格はマーケティング・ミックスの中で収益を生む唯一の要素である。他の要素はすべてコストになる。

万人向けでしかもランダムなのですからその場その場で役立つ名言がツイートされるはずはないのですが、それでもこういう名言を目にすると新たな刺激を得ることができます。そのとき自分が行なっている作業が何かおかしくなっていないか、そんなことを考えさせられるのです。
 
昨日刺激を受けたのは広告名言bot(@koukoku_bot)で、名コピーライター・仲畑貴志さんのこの一言です。

表現に関わる人間は、安易に使いつづけた常識、身に付いてしまった心地良い考えの中から嘘を剥ぎ取る作業が必要だ。しかし剥ぎ取りすぎると、変人扱いされたり常識が無いと言われる。間違ったコモンセンスからの脱却は、ゆっくりと慎重に。

常識を疑うことの重要さを教えるとともに、それを実現するためのアドバイスまでしてくれる名言です。「ゆっくり慎重に」は大切ですよね。
 
他人がつくった名言botでこれだけ刺激を受けるのですから、自分が良いと思った名言を集めてbotをつくればもっと効果があることは間違いありません。botをつくるシステムはどこかしこにあるので、問題は名言の収集と管理です。少し時間は掛かると思いますが、いつか公開したいものです。