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最近、東京のカラスが増えたと感じる理由


この記事の所要時間: 40秒 〜 50秒程度(2215文字)


都の対策で減ったと言われている東京のカラスが、最近、また増え出したように感じられる。街を歩いていてカラスを見かけることも多く、カラスが減っている状態に慣れたせいか、見ると少しぎょっとする。無闇に生き物を嫌うのは良くないと思うものの、いずれにせよ気持ちのいいものではない。
 
さて、ここまでは自分の印象なのだが、実際はカラスは減っているという。東京都環境局のデータによれば、平成27年度(2015年度)の都内におけるカラスの生息数は11,900羽で、前年度と比べて3,000羽の減少となる。少し長期的にデータを見ても、徐々に減ってきている感じ。増えたり減ったりを繰り返しているものの、2015年度の生息数は直近のピーク(2008年/21,200羽)の半分近くなので、減っているのは間違いないだろう。
 
自分の印象では増えているものが、公式のデータ上では減っている不一致な状態。では、なぜこんな食い違いが起きるのだろうか。今回は、この不一致の理由について、データで考えるときの注意を織り交ぜつつ考えてみよう。
 

credit: gounder via pixabay

 
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空調の設定温度は科学的根拠で決められる?


この記事の所要時間: 420秒 〜 520秒程度(2452文字)


今年もクールビズがはじまった。最近はクールビズに関係なくノーネクタイの人も多く、5月1日から「はじまった」という印象が弱くなるほど。それだけこのキャンペーンが成功しているということだろう。
 
今年のクールビス開始のニュースで目立ったのは、設定温度28度に科学的根拠がなかったという話題。その真相は定かではないが、「さもありなん」という感じだ。なぜ、「さもありなん」かといえば、空調の設定温度が科学的根拠で決められるという前提があやしいため。今回は、空調の設定温度が科学的根拠でも簡単に決められない理由を、データ活用の視点で説明してみる。
 

credit: matuska via pixabay

 
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新聞代か、ニコ動代か、それが問題だ


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1649文字)


新聞の発行部数が減少しているという。雑誌やネットニュースに、このことを伝えるセンセーショナルな見出しの記事がたくさんあるので、何となくは知っている人も多いだろう。いろいろ調べれば詳しいデータも見付かるのだろうが、一番手に入りやすく、確度が高いデータは日本新聞協会が公表している新聞の発行部数と世帯数の推移だと思われる。2017年5月現在、掲載されているのは2000年以降の新聞発行部数一覧だ。
 
2016年10月現在の新聞の発行部数は合計で約4,328万部。前年比97万部ほどのマイナスとなり、10年前比では903万部を超える減少となっている。1世帯あたりの部数は、2008年にはじめて1部を割り込み、今では0.78部だ。他人の商売の苦境を騒ぎ立てるのはあまり感心しないが、発行部数がかなりの勢いで減少しているのは間違いない。
 
さて、この大幅減少で思うのは、定額サービスの見直しが大切だということ。新聞の月間購読を見直した人がたくさんいるからこそ、これほどの部数減が起きている。定額サービスはついついそのまま継続してしまうが、引き続きを使用するか定期的に再検討したほうが合理的だろう。このとき大切になるのが、「比較」の視点となる。
 

credit: Pexels via pixabay

 
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高齢者の事故は本当に増えている?


この記事の所要時間: 330秒 〜 430秒程度(1960文字)


ゴールデンウィーク中も相次いだ交通事故のニュース。最近、メディアでよく取り上げられている印象なのが高齢者による交通事故だ。検索してみると、今月に入ってからだけでもNHK(5月2日 高齢者ドライバーの事故 病院や銀行などでも相次ぐ)と朝日新聞(5月4日 高齢者の事故 誤操作が最多 急がれる社会の取り組み)がニュースにしている。
 
さて、ここで気になるのが、高齢者による事故は本当に増えているのかということ。連日の報道で高齢者の事故が増えたような印象を持ちやすいが、「今日も高齢者による事故が起きました」は事実であっても、統計にしてみないと事故が増えたか、減ったかはわからない。そこで今回は、実際に高齢者の事故は増えているのか、平成28年交通安全白書に当たってみた。データとしては、平成27年(2015年)のものだ。
 

credit: auntmasako via pixabay

 
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「準備中」の最適解は?


この記事の所要時間: 230秒 〜 330秒程度(1511文字)


夜の街を歩いていて気になるものの一つが、閉店後のお店に掲げられている「準備中」のプレート。ついつい、「今は準備中じゃないだろ!」とつっこみたくなる。もちろん、本気で「嘘つきだ」、「問題がある」、「けしからん」と思っているわけではないが、気が利かないこと甚だしい。
 
では、「準備中」であることをどう表示すればいいのか。
今回は、この「準備中」問題の最適解(?)を目指してみることにしよう。
 

Photo credit: Nam2@7676 via Foter.com / CC BY-NC-ND

 
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