タグ : カテゴリー適用法

次に嫌われるのは喫煙席のそばの席?


この記事の所要時間: 30秒 〜 40秒程度(1779文字)


お店での席選びは、ちょっと楽しく、ちょっと悩ましい。窓際の席は外が見えて嬉しいが、奥の席のほうが落ち着く感じがする。エアコンの風が直撃する席や賑やかな学生たちの隣の席は避けたいし、席の後ろを人がちょくちょく通る席は何だか居心地が悪い。最近は席を指定してくれる店が多いため、はじめての店で「ご自由に」などと言われると戸惑うものだ。「どこに座っても大差はない」、「考えるだけ無駄」とはわかっていても、ついついより好みしてしまう。
 
さて、先日、あるチェーン店で目撃した家族連れがユニークだった。禁煙席を指定して禁煙席に案内されたところ、「ここは喫煙席のそばなので、他の席にして欲しい」という厳しいリクエスト。小さな子供がいたので気にするのはわかるが、その店は禁煙席と喫煙席がガラスで区切られているしっかり分煙された店だ。他のお客に迷惑をかけているわけではなく、どこに座ろうと自由とは言え、「ついに、ここまで来たか」という感じがした。タバコ嫌いな人の言動は、新たなステージに移りつつあるのかも知れない。
 

credit: realworkhard via pixabay

 
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ビジネスも「ニワカ笑うな来た道だ」


この記事の所要時間: 240秒 〜 340秒程度(1558文字)

ニワカ笑うな来た道だ、古参嫌うな行く道だ

これは、インターネットに古来伝わる格言。オタク道(?)について言われたものとされるが、出典等はよくわからない。「ニワカ」が「新参」だったり、「嫌うな」が「憎むな」だったりする変化形も多数あり、ネットでよく見る出所不明のフレーズのひとつだ。ちょっと気が利いているが、情報としてはお行儀が悪い。
 
ただし、言いたいことは明解。自分たちと違うレベル、ステップにいる人たちを、それだけを理由に排除するなというメッセージだろう。「他者に寛容になれ」といえば大袈裟だが、要はそういうこと。そして、この「来た道、行く道」の格言は、ビジネスでも大切な心得となる。
 

道

credit: geralt via pixabay

 
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「和製ジョブズ」は成功しない!?


この記事の所要時間: 340秒 〜 440秒程度(2054文字)


今度は「和製ジョブズ」だそうだ。
これは総務省の「独創的な人向け特別枠(仮称)」事業のことで、「情報通信の分野で世界的に影響を与えるような奇抜なアイデアを持った人材」を支援する。政府のイノベーション創出のための施策は数多いものの、ここまでの踏み込みはかなり異色と言えよう。公式の通称が「変な人」というのだから、奮っている「和製ジョブズ」育成目指す…総務省が支援事業|読売新聞)。
 
さて、この施策。その成功/失敗はやってみなければわからないが、少々不安なところがある。「和製ジョブズ」という発想にはカテゴリー適用法の気配が感じられ、本当に成功するのかと疑ってしまうのだ。
 

スティーブ・ジョブズ

credit: Dunechaser via FindCC

 
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ビル・ゲイツだって神様じゃない!


この記事の所要時間: 320秒 〜 420秒程度(1918文字)


マイクロソフトにあの男が帰ってきた。あの男とはもちろんビル・ゲイツだ。
 

Photo credit : DonkeyHotey / CC BY

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スティーブ・バルマーが昨年(2013年)8月に1年以内のCEO退任を発表してから一部の注目を集めていたマイクロソフトの人事は、先日決着した。新CEOはサトヤ・ナデラ。これまでクラウド&エンタープライズ部門の責任者を務めていたインド生まれの46歳だ。そして、この人事で新CEOより興味深かったのが、ビル・ゲイツの去就。会長を退任して、技術アドバイザーに就任したという。「会長退任」と聞くと経営の一線から離れるようだが、むしろ経営への関与を強めるらしい。「帰ってきた」とはそういうことだ。
 
創業者の復帰として誰もが思い出すのはアップルのスティーブ・ジョブズだろう。彼の成功と重ねあわせて、カリスマの活躍に期待する声も多いように見受けられる。しかし、本当に期待して大丈夫なのだろうか。なぜなら、ビル・ゲイツだって神様じゃないからだ。
 
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ハロー効果による判断ミスを減らす方法


この記事の所要時間: 40秒 〜 50秒程度(2219文字)


心理学にハロー効果と呼ばれる理論がある。ある対象を評価をするときに、顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のことで、認知バイアスの一種だ。「ハロー」とは太陽や月の周囲にできる光の輪のこと。見ようとしている対象に後光が差すと、目が眩んで判断力が鈍ってしまうことをあらわしているのだろう(参考:ハロー効果|ウィキペディア日本語版)。
 

Photo credit : AER Wilmington DE / CC BY Photo credit : AER Wilmington DE / CC BY

 
例えば、プロ野球などで言われる「名選手必ずしも名監督ならず」などもハロー効果の文脈で捉えることができる。名選手と呼ばれるような人は、こと野球に関してはすべての面で「素晴らしい」と考えがちだが、そうとは限らない。選手として求められる能力や資質と、監督として求められるそれらには大きな違いがあるからだ。しかし、名選手を監督として採用して失敗するケースは後を絶たない。その人物の「名選手」という顕著な特徴が、「監督」としての評価を歪めてしまっていると見立てれば、正にハロー効果の典型例と言えるだろう。
 
当然ながら、すべての事柄についていちいちゼロから良し悪しを評価、判断するのは現実的ではない。そんなことをしていたら、毎日毎日考えることが多過ぎて人間の処理能力はパンクしてしまう。まともな社会生活さえ送れないだろう。ハロー効果を「思考の近道」として使うことは、決して否定されるようなことではない。しかし、ハロー効果に騙されることが多いのも事実だ。生活の中のちょっとした判断なら「失敗しちゃった」で済むが、ビジネスにおける重要な判断ではその悪影響は大変な損害をもたらすことになる。一事が万事で判断していては大きな間違いを起こし兼ねない。ハロー効果の悪影響には、充分注意する必要があるのだ。
 
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