タグ : 因果

「Facebookをやめると幸せになる」は本当か?


この記事の所要時間: 320秒 〜 420秒程度(1897文字)


「幸せな人生望むならフェイスブックやめるべき」だそうだ。理由は「フェイスブックを使わずに1週間を過ごした人は、そうでない人よりも日々の生活に幸せを感じる傾向がみられた」ため。俗に言われる「SNS疲れ」を裏付けるような調査結果であり、Facebook人気に水を指すようなニュースと言えよう(参考:幸せな人生望むならフェイスブックやめるべき、デンマーク調査|AFPBB News)。
 
さて、この調査結果。Facebookを否定的に捉える材料として活用する向きもあるようだが、しばし立ち止まって考え直した方がいい。調査結果がニュースになるとまるで本当のことのように扱われがちだが、そうとは限らないからだ。「幸せな人生望むならフェイスブックやめるべき」は果たしてどこまで本当だろうか。
 

フェイスブック

credit: geralt via pixabay

 
続きを読む

「和製ジョブズ」は成功しない!?


この記事の所要時間: 340秒 〜 440秒程度(2054文字)


今度は「和製ジョブズ」だそうだ。
これは総務省の「独創的な人向け特別枠(仮称)」事業のことで、「情報通信の分野で世界的に影響を与えるような奇抜なアイデアを持った人材」を支援する。政府のイノベーション創出のための施策は数多いものの、ここまでの踏み込みはかなり異色と言えよう。公式の通称が「変な人」というのだから、奮っている「和製ジョブズ」育成目指す…総務省が支援事業|読売新聞)。
 
さて、この施策。その成功/失敗はやってみなければわからないが、少々不安なところがある。「和製ジョブズ」という発想にはカテゴリー適用法の気配が感じられ、本当に成功するのかと疑ってしまうのだ。
 

スティーブ・ジョブズ

credit: Dunechaser via FindCC

 
続きを読む

ビル・ゲイツだって神様じゃない!


この記事の所要時間: 320秒 〜 420秒程度(1918文字)


マイクロソフトにあの男が帰ってきた。あの男とはもちろんビル・ゲイツだ。
 

Photo credit : DonkeyHotey / CC BY

Photo credit : DonkeyHotey / CC BY

 
スティーブ・バルマーが昨年(2013年)8月に1年以内のCEO退任を発表してから一部の注目を集めていたマイクロソフトの人事は、先日決着した。新CEOはサトヤ・ナデラ。これまでクラウド&エンタープライズ部門の責任者を務めていたインド生まれの46歳だ。そして、この人事で新CEOより興味深かったのが、ビル・ゲイツの去就。会長を退任して、技術アドバイザーに就任したという。「会長退任」と聞くと経営の一線から離れるようだが、むしろ経営への関与を強めるらしい。「帰ってきた」とはそういうことだ。
 
創業者の復帰として誰もが思い出すのはアップルのスティーブ・ジョブズだろう。彼の成功と重ねあわせて、カリスマの活躍に期待する声も多いように見受けられる。しかし、本当に期待して大丈夫なのだろうか。なぜなら、ビル・ゲイツだって神様じゃないからだ。
 
続きを読む

ロイホ全面禁煙 → 売上高向上はデマだった!


この記事の所要時間: 220秒 〜 320秒程度(1439文字)


ここ1週間ぐらい、ロイヤルホストが全面禁煙で売上高を向上させたという記事見出しやツイートを何度も目にした。「そんなものかな」と思いつつ、少し気になったので調べたところ、この話はデマだったようだ。ロイホが全面禁煙にしたのは今年(2013年)の11月1日、全面禁煙 → 売上高向上の話が出始めたのは11月29日。まだ、IR情報ページの月次売上速報さえ公表されていないタイミングで、全面禁煙実施後の売上高がわかる筈がない。どうやら、全面禁煙実施前の売上高向上を全面禁煙の効果と勘違いしたから騒ぎだったらしい。
 
話の発端は2ちゃんねるニュー速VIP板の【悲報】ロイヤルホストが禁煙化を推し進めた結果・・・・・・というスレッド。これが、アルファルファモザイク暇人速報のような2ちゃんねるまとめサイトに転載され、その後、Twitterなどで広がるというお決まりのパターンになった。
 
飲食業や小売業にとって、月次売上は経営に大きな影響を与える極めて重要な財務指標だ。だからこそ株主や投資家に向けて情報を公開している。それを勘違いされてデマが広がってしまったのでは、たまったものではない。今回はプラスの話題だからまだ良かったが、何とも人騒がせな話だ。
 

Photo credit : Wonderlane / CC BY Photo credit : Wonderlane / CC BY

 
続きを読む

広告と買い物の因果関係はまぼろしか!?


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1690文字)


原因結果の関係を考えるのは難しい。例えば、ある現象とある現象が連続して起きた場合、そこに因果関係があるように思ってしまいがちだが、必ずしもそうとは限らない。お酒を飲み過ぎて気持ち悪くなったとしても、ランチで食べた刺し身に当たっただけかも知れない。社長が交代して会社の業績が向上したら新社長の功績のように思ってしまうが、前任者の従業員教育がやっと花開いた可能性もあるし、市場環境が好転しただけとも考えられる。
 
これらの例を挙げるまでもなく、日ごろ何となく考えている因果関係にはかなりいい加減なものも多い。結果から原因を推測する話を聞いていると、「それ、違う!」と思うことがしばしばだ。日常生活でそこまで因果を突き詰めて考える必要がないというのもあるが、聞き流せない場合も少なくない。
 
同じような現象についてたくさんの事例を集めて、その関係を分析すれば多少はまともな因果関係を推測できるが、それとて完璧ではない。事例の集め方や捉え方で、結果は大きく変わってくるからだ。人は、起こった現象の原因を簡単に特定しようとするが、実際にはかなり難しい作業と言える。
 
さて、因果関係の誤解について、おもしろい記事を目にした。Webユーザビリティ研究の第一人者であるヤコブ・ニールセンの書いたインターネットでのアクティビティバイアスは、ユーザーの行動にムラを作る|U-Siteという記事だ。ニールセンはYahoo!とeBayのスタッフが書いた論文を取り上げ、広告と買い物の因果関係はまぼろしかも知れないと疑問を呈する。
 

Photo credit : alles-schlumpf / Foter / CC BY-NC-SA Photo credit : alles-schlumpf / Foter / CC BY-NC-SA

 
続きを読む