タグ : 因果

『平清盛』の低視聴率は松山ケンイチのせい?


この記事の所要時間: 410秒 〜 510秒程度(2339文字)


2012年のNHK大河ドラマ『平清盛』の平均視聴率は関東地区で12.0%となり、史上最低を記録した(参考:平清盛:最終回視聴率9.5% 期間平均は史上最低12.0%|毎日新聞)。これまで最低だった『花の乱』(14.1%/1994年)を2ポイント以上も下回っているのだから、かなりの低視聴率だ。
 
テレビドラマが低視聴率に終わると犯人探しがはじまる。
そして多くの場合、低視聴率は主演の男優・女優のせいとなる。もちろん、同じ男優・女優を使っても視聴率は高かったり低かったりするのだから、低視聴率が役者のせいばかりではないのは自明だ。しかしながら、興味本位の犯人探しでは主演の問題になる。
 
では、なぜそういう理由付けになってしまうのだろうか。
この背景には、ビジネスでもよく見られる人間の思考の癖が垣間見られる。
 

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報道各社で政党支持率が異なる理由


この記事の所要時間: 520秒 〜 620秒程度(2958文字)


先日、読売新聞に各社世論調査、「政党名読み上げ」で結果に差という記事があった。
 
報道各社の世論調査で、①政党支持率(正確には「比例選で投票したい政党」の比率)に違いがあること、②質問方法(特に「政党名読み上げ」)に違いがあることを指摘し、質問方法の違いが政党支持率の違いの原因だとしている。
 
この記事、正直言って噴飯物だ。
両者の因果関係はただの推測に過ぎないし、政党支持率の結果に影響を及ぼす他の要因をまったく考慮していない。なぜ、こんな論理構成のあまい記事が掲載されるのか不思議にさえ思う。
 
さて、新聞の愚かさや間違いを指摘して喜ぶ趣味はない。
しかし、アンケート調査に詳しくない人がこれをそのまま信じてしまうのは癪に障る。そこで今回は、「なぜ政党支持率が報道各社の世論調査で異なるのか」を解説する。
 

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特異日に騙されるな!または娯楽の統計の罪?


この記事の所要時間: 330秒 〜 430秒程度(2009文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
11月3日は文化の日。
俗に、晴れの特異日と言われています。しかし、果たして本当に「特定の日が晴れ易い」などということがあり得るのでしょうか。
 
今回は、この特異日について考えてみることにします。
 

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プレゼンテーションの問題点はそこじゃない!


この記事の所要時間: 220秒 〜 320秒程度(1420文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
仕事柄、人前でプレゼンテーションをすることがあります。
若い頃から機会に恵まれているため苦手意識は薄れているものの、「もっとうまくできれば」と思うこともしばしばです。我流を貫き、世間一般で言う「素晴らしいプレゼンテーション」には程遠いところにも問題を感じます。
 
「うまくできれば」が高じてプレゼンテーションについての書籍を手に取ると、そこに書いてあるのはスライドのつくり方や図表の有効活用法、話し方のコツや身振り手振りの注意点などばかり。もちろん、これらのスキルがプレゼンテーション力の向上に役立つのは間違いないでしょうが、「表現力に長けている → 素晴らしいプレゼンテーション」という安直なカテゴリー適用法に抵抗を感じます。
 
「そんな小手先の対症療法ではプレゼンはよくならない」と常々思っている中、最近目にしたのが今回紹介するツイートとスライドです。
 

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因果を考える3つのコツ


この記事の所要時間: 420秒 〜 520秒程度(2388文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
戦略について考えていると、究極のところで「因果とは何か」という問題に行き着きます。原因と結果と言ってしまえばそれまでなのですが、この両者の関係は複雑怪奇で一筋縄では理解できません。因果そのものと言えるメカニズム解明法の矢印も、自信を持って引くことはなかなかできないものです。
 

 ・「できること」と「起きること」の峻別
 ・「動機づけ要因」と「衛生要因」の見極め
 ・「確率の影響」の検討と回避

さて、これらは、因果を考えるときの3つのコツです。「因果とは何か」という深遠かつ壮大なテーマからは程遠いですが、メカニズム解明法を実践する際に少しでも役立つヒントを経験からひねり出しました。
 
今回は、「経営戦略の3つの思考法」を紹介してきた1週間の締めとして、これらのコツを順に説明します。
 

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