タグ : データで腕試し

2014年生まれは100万人を割る?


この記事の所要時間: 230秒 〜 330秒程度(1528文字)


国連人口基金から『世界人口白書2014』が発表された。世界の人口は約73億人。このうち10歳から24歳までの若者人口は18億人弱となっており、実数でも割合でも「人類史上かつてないほど大きい」。そして、その10人中9人が開発途上国に住んでいる。今後、これらの国の出生率が急激に下がれば、子供や老人と較べて生産年齢人口の比率が高い「人口ボーナス」状態となる。そうなれば、日本の高度成長期のように経済が大きく発展する可能性が高い。人口が経済に与える影響は甚大だ。
 
一方で、日本は人口構成が経済にマイナスの影響を与える「人口オーナス」の状態に入っていると言っていいだろう。2013年10月1日現在の『人口推計』(総務省統計局)によると、生産年齢人口(15歳〜64歳)は7901万人で「32年ぶりに8000万人を下回る」結果となった。前年比116.5万人の減少で、現在の人口構成からすればこの減少傾向が続くのは必至となる。1年後、新たに生産年齢に加わる14歳が117.9万人、生産年齢から外れる64歳が204.2万人なのだから、どうにもならない。今後、生産年齢から外れる年代が「団塊の世代」ではなくなることで減少幅は小さくなるが、減少傾向に変わりはない(数値はいずれも外国人を含めた総人口)。生産年齢人口が急激に減少する日本は危機的状況にあると言える。
 
さて、生産年齢人口の基盤は出生数となる。今年の出生数が少なければ、15年後に生産年齢人口に加わる人数が少なくなるのは当たり前だ。ここ10年程度、出生数は100万人台。そして2014年生まれは、ついに100万人の大台を割るかも知れない。
 

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credit: geralt via FindCC

 
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暗証番号の秘密 大きいことはいいことだ!


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1626文字)


GIZMODEでカードの暗証番号4桁、最もよく使用されている番号トップ20という記事を見掛けた。2年前の記事の再掲載とは言え、暗証番号として「1234」を使っている人が10%を超える無残な結果となっている。暗証番号やパスワードの複雑化をすすめる啓蒙活動は盛んに行なわれているものの、捗々しい成果が上がったという話はまず聞かない。今でも大差ない状況なのではないだろうか。
 
おもしろいのは、暗証番号によく使われる数字に傾向があるところ。少し勘のいい人なら記事中の表を見た瞬間に気付くだろうが、ちょっとした秘密と言えるかも知れない。あの4桁の魔法の番号には、使われ易い数字、使われ難い数字があるようなのだ。
 

 
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2015年、日本人女性の半分が50歳以上になる?


この記事の所要時間: 440秒 〜 540秒程度(2555文字)


先日、来年日本人女性の半分は50才以上 アラフィフはまだ「若手」という記事が目に止まった。NEWSポストセブンに掲載されたもので、「女性セブン2014年10月2日号」からの転載らしい。記事の内容は、これから50歳を超える女性が増えていき、「経済も情報も、50才以上を中心にして回っていく」というもの。勇ましいのは素晴らしいが、記事タイトルにある「来年日本人女性の半分は50才以上」は本当だろうか。
 
記事の当該部分を引用すると以下の通り(読み易いよう改行を追加)。

先日、とある外資系コスメ会社の発表会で伺った衝撃的データです。
なんと、「2015年、日本人女性の2人に一人は50才以上」なんですって。
びっくりでしょ?
最近発表された日本人女性の平均寿命は86.61才。
考えてみれば、平均年齢が50才に近づいても不思議ではないんですね。

 
正直に言えば、はじめてこの記事のタイトルを見たときは「到頭、そこまで来たか」と考えた。自分が大雑把に把握している人口分布のイメージでは、「そろそろ、50歳以上が半分になっても不思議はない」くらいの印象だったからだ。そんなことを考えつつ記事の内容を見たところ、データの根拠はまさかの伝聞情報。「あやしいな」と直感して調べてみたところ、案の定だったというのが今回の話となる。日本人女性の50歳以上と49歳以下のバランスは、まだ少しの間、49歳以下が多い状態が続くと考えられるのだ。
 

credit: Digitalnative via FindCC

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家計調査を細かく見ると・・・


この記事の所要時間: 320秒 〜 420秒程度(1897文字)


先日、2014年6月の家計調査の結果が発表になった。実質消費支出が前年同月比で3.0%の減少。参考にした記事には「消費増税に伴う消費の駆け込み反動減が和らぎつつある」とあるが、その解釈は人によってわかれるところだろう(参考:6月の実質消費支出、3.0%減少 家計調査|日本経済新聞)。
 
この消費支出の減少で気になるのが「何が減ったのか」、「何が減ってないのか」。すべての支出がどれも3%ずつ減っている訳はなく、その増減幅には濃淡があると考えられるからだ。費目別の増減については記事でも少し触れているが、トピックスを拾っているので網羅性がない。そこで、元データを使って「何が減ったのか」、「何が減ってないのか」を調べてみた。
 

家計

credit: USDAgov via FindCC

 
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ゴキブリ指数は有効?無効?


この記事の所要時間: 320秒 〜 420秒程度(1876文字)


ゴキブリの発生リスクが一番高い都道府県は東京都らしい。マイスタースタジオという会社が発表したデータによるもので、東京都の指数は2.31。これが全国平均を1として算出した値だから、東京のゴキブリ発生リスクは全国の2倍以上ということになる(参考:ゴキブリ「発生リスク」が高い街はどこか?|MSN産経west)。
 
この「ゴキブリ指数」とでも言いたくなる数値。
「まあ、そんなところかな」と思いつつも、算出方法が気になるのがデータ好きの性だ。そこで、この指数についてちょっと考察してみた。
 

計算

credit: geralt via FindCC

 
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