タグ : 定義

その仮説は反証できますか?


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1628文字)


テレビのニュースや新聞・雑誌の記事を見ていて引っ掛かるのが、「ロシアはこの冬を乗り切れるのか?」の類の言い回しだ。危機感を煽るための比喩的な表現なのだろうが、あまりに情緒的過ぎて意味がわからない。何をもって「乗り切れる」とするかが明確でなく、この言葉が問い掛けであれ、乗り切れないことへの懸念表明であれ、成立していなように思えてしまう。「日本経済はこの未曾有の危機を耐えられるのか?」でも、「マクドナルドはこの危機的状況から脱出できるのか?」でも同じことだ。
 
このような真偽の確かめようがない問い掛けは、何となくもっともらしく聞こえるものの、「言ったもん勝ち」の感が強い。何せ、言葉が曖昧で肯定も否定もできないのだから、無敵といえば無敵。そこを狙っているのかも知れないが、少し考えれば発言の無責任さに気付くだろう。つくづく、「反証可能性」の大切さに思い至る。
 

反対

credit: geralt via pixabay

 
続きを読む

開業率に違和感アリ!


この記事の所要時間: 30秒 〜 40秒程度(1747文字)


企業関連の統計に、開業率、廃業率がある。その名の通り開業、廃業の動向をあらわすもので、算出式の大枠の考え方は次の通り。

 ●開業率 = 開業企業数 / 期首既存企業数

 ●廃業率 = 廃業企業数 / 期首既存企業数

 (参考:『中小企業白書(2014年版)』 付属統計資料

 
この開業率と廃業率。政府がまとめた日本再興戦略の中で、「開業率が廃業率を上回る状態にし、米国・英国レベルの開・廃業率 10%台(現状約5%)を目指す」とされたこともあって、一定の注目を集めているように思う。しかし、この開業率には最初に見た時から違和感があり、どうにも納得いかないものがある。そこで今回は、その違和感の正体を説明してみようと思う。
 

start

credit: Hans via FindCC

 
続きを読む

「技術力が高い」を活用したいなら・・・


この記事の所要時間: 340秒 〜 440秒程度(2075文字)


一口に「日本は技術力が高い」と言う。たとえその通りにせよ、何ともつかみようのない物言いだ。ぼんやりしていて、それをどのように役立てていいのかがわかり難い。では、「技術力が高い」とは一体どういうことなのか。「技術力が高い」をしっかり活用したいなら、この強みについてより具体的に考えることが必要になる。
 

技術

credit: geralt via FindCC

 
続きを読む

「Wi-Fi」って何だ?


この記事の所要時間: 330秒 〜 430秒程度(1978文字)


「Wi-Fi」は難しい。
毎日のように接する用語でありながら、言葉の輪郭がぼんやりしているとでも言おうか。「Wi-Fi」についての会話は、途中で何だか食い違い、曖昧に終わってしまうことがしばしばある。自分も含めて、「Wi-Fi」のことをよくわかっていない人が多いのだろう。
 

 
続きを読む

「歩きスマホ率」を測定しよう!


この記事の所要時間: 450秒 〜 550秒程度(2681文字)


「歩きスマホ」対策が話題になっている。
NTTドコモが新宿駅の階段に注意喚起の広告を出したり、auから歩きスマホ注意アプリがリリースされたり、中国で歩きスマホ専用レーンができたり。昨年のニュースになるが、千代田区では関係機関が対策を話し合う会議が開かれた。現在は、歩きスマホの危険性が周知され、その対策が動き出している段階と言えそうだ(参考:“歩きスマホ”で対策を協議|NHKニュース ※リンク切れ)。
 
さて、この話題のニュースを見るたびに、何ともボンヤリした印象を受ける。数値による「見える化」がされていないため、話に締りがないのだ。歩きスマホ対策をすることは素晴らしいとして、その効果を測定しなければただの自己満足になってしまう。しっかりした話にするためには、現状を数値で把握し、目標値を定めて、その達成を確認することが必要になる。今のままでは、「やりました」というポーズを見せるためのアリバイづくりと言われても仕方がない。
 
ここで必要なのは「歩きスマホ率」を測定して、その変化から対策の効果を測ることだ。では、どうやって「歩きスマホ率」を測定したらいいだろうか。今回はこれについて考えてみることにする。
 

texting while walking

credit: Wang Alive via FindCC

 
続きを読む