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夏の恵方巻とイベントのインフレーション


この記事の所要時間: 310秒 〜 410秒程度(1798文字)


今年から、セブンイレブンが夏の恵方巻を売りはじめた。
あまり馴染みがない立秋前の節分を持ちだしてまで恵方巻を売ろうという企画で、初年度は100万本の販売を目指すとのこと。2月の節分に恵方巻を販売するようになって約15年。恵方巻の一定の浸透を受けて、次の一手を打ったというところだろうか(参考:セブンイレブンが「夏の恵方巻」を初めて発売 8月4-6日|MSN産経ニュース)。
 
小売店などがあの手この手を使って、消費を刺激するのは当然のことだ。企業や業界団体が無理矢理イベントをつくって何かを売ろうとしても、消費者が買うも買わないも自由なのだから文句を付ける筋合いではない。企業が「売れる仕組みづくり」を目指してさまざまな試行錯誤を行なう姿は好ましくさえ思う。
 
とは言え、最近のこの手のイベントには少し趣の違った居心地の悪さを覚える。企業が仕掛けるイベントに、消費者が無理して乗っているのように見えるのだ。そして、無理にでも乗ってくる消費者に対して、企業はイベントを仕掛け続ける。この持ちつ持たれつの関係は、かなり歪んでいるように思えてならない。
 

Photo credit : Charley Lhasa / Foter / CC BY-NC-SA Photo credit : Charley Lhasa / Foter / CC BY-NC-SA

 
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最後のMOドライブがまた発売に!?


この記事の所要時間: 310秒 〜 410秒程度(1815文字)


今月末、ロジテックからMOドライブが新発売になる。
何かの間違いではない。1990年代にはよく利用されていたものの、今ではすっかり姿を消したあのMOだ。なぜ今になって新発売されるかと言えば、「ご要望にお答えして」ということらしい。2011年末に発売された「最後のMOドライブ」が販売終了になり、困ったMOユーザーが泣き付いたのだろう。お客の要望に答えるのは素晴らしいことだが、「最後のMOドライブがまた発売」からはかなり間抜けな印象を受ける(参考:ロジテックからまた「最後のMOドライブ」、USB2.0接続でWindows8 / Macも対応|Engadget Japanese)。
 
さて、この話。まだMOドライブを必要としている個人や企業がいることにびっくりするしかない。遠からず消え去ることがほぼ確実なメディアに、データを保存し続けるなど狂気の沙汰だ。現時点で、必要なデータを多少なりともMOに保存している個人や企業は、データの管理ができていないとしか言いようがないだろう。
 
個人ならまだしも、企業は論外だ。
この「最後のMOドライブ」を買うような企業のデータ管理には、大きな問題があると考えられる。
 

photo credit : purplemattfish via photopin cc

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ヒューマンエラーは必ず起きる!


この記事の所要時間: 330秒 〜 430秒程度(2026文字)


新聞や雑誌を読んでいて違和感を覚えるのが、ヒューマンエラーへの理解の浅さだ。
「ヒューマンエラー発生 ⇒ チェックシステムが異常を感知 ⇒ トラブルを未然に回避」のパターンを、まるで大きな危険があったかのように問題視する記事は目に余る。トラブルに至らなかったのはたまたまなので、「ヒューマンエラーをすること自体がけしからん」ということらしい。
 
果たして本当にそうなのだろうか。
企業は「ヒューマンエラーをなくす」ことに注力すべきなのだろうか。この問いかけは熟考に値する。なぜなら、そもそもの問題設定を間違えれば事態の改善は望めないからだ。考えるべきテーマを間違えていては、いくら頭を悩ましても答えを出しても、それに見合った成果は期待できない。
 

photo credit : Alex E. Proimos via photopin cc

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リニア中央新幹線に切符は必要?


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1650文字)


リニア中央新幹線は2027年の開業を予定している。
来年(2014年)の着工を目指して準備が進む中、先日は中間駅の概要が発表された。中間駅は、極めてシンプルかつコンパクトな設計イメージとなっており、地元からは疑問の声も出ているらしい。こんな施設では、地域振興に役立たないというわけだ。これまでの交渉の経緯があるとはいえ、今回のJR東海の発表にはいささか世知辛い、大人気ない印象も受ける。
 
さて、その中で気になったのがこの記事だ。

切符売り場ない駅なんて…リニア駅案に知事異論|読売新聞
JR東海が13日に明らかにしたリニア中央新幹線の中間駅の概要について、山梨県の横内知事は15日の定例記者会見で「待合室も切符売り場もない。あれで賛成と言ったわけではない」と今後、同社と協議する考えを示した。

同社と中間駅が設置される地元自治体は2011年、駅として必要な機能は同社が、それ以外の観光施設などは自治体がそれぞれ負担して整備することで合意。横内知事は、同社がネット販売を前提に切符売り場を置かないなど簡素な作りとするとした中間駅の概要について「切符売り場は駅になければいけないのでは」と話した。

横内知事の発言を受け、同社の山田佳臣社長は同日、名古屋市内で開いた会見で「リニアは事前に予約するので、(駅で待っていても)キャンセルが出れば、ネットでほしい人のところに買われていく。設備はこれで十分と考えており、どうしても必要なら、自治体が作ればいい」と反論した。

 
この知事は切符売り場にこだわって異論を唱えているが、ピントがずれているように思えてならない。リニア中央新幹線の開業予定は2027年、15年近く先のことになる。そもそも、そんな未来の乗り物に切符は必要なのだろうか。
 

photo credit : OiMax via photopin cc

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ヤマト運輸、お客が得するIT活用でコスト削減


この記事の所要時間: 320秒 〜 420秒程度(1885文字)


ヤマト運輸の宅急便がまた便利になった。
荷物を受け取る前に配達日時を変更できるようになったのだ。インターネット通販等で買物をすると、多くの場合、事前に自分の荷物の伝票番号がわかる。これを使って事前に配達日時を指定すれば、余計な手間が省けるという訳だ(参考:ヤマト運輸、荷物受け取り前に配達日時を変更可能に|ITpro)。ヤマト運輸の担当者が言う通り、「受け取る方が荷物を待ったり、不在通知票をやり取りしたりするストレスを軽減」できるサービス。この記事についてのツイートが概ね好意的なのも当然だろう。自分も次は早速使いたいと思った。
 
さて、この記事。
利用者視点で「便利になった」と読むだけでは勿体ない。ヤマト運輸の視点で考えるてみると、また別の一面に気付くことができるのだ。この事例からは、IT活用のお手本が見えてくる。
 

photo credit : Nemo's great uncle via photopin cc

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