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「誕生日のパラドックス」を実証する


この記事の所要時間: 230秒 〜 330秒程度(1521文字)


確率には、人間の直感と合わないものがある。学校の確率の授業で登場する「誕生日の問題」などはその典型だろう。質問の仕方はいろいろで、例えば「何人集まると、その中に同じ誕生日の人がいる確率が5割を超えるのか」。1年365日を2で割って182人や183人という答えが出たり、山勘で50人、100人という答えが出たりするが、この質問の正解はたったの23人。この正解が直感で思い浮かぶ人数と較べてあまりに小さいため、「誕生日のパラドックス」と呼ばれることもあるようだ。
 
さて、この直感に合わない確率を数式で説明するのは簡単だが、確率が苦手な人はそれでも納得しないらしい。そこで、腕試しがてらいたずらに実証してみよう。何人集まったら同じ誕生日の人が出現するのか、実際に試してみるのだ。
 

誕生日

credit: Gil-Dekel via pixabay

 
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その仮説は反証できますか?


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1628文字)


テレビのニュースや新聞・雑誌の記事を見ていて引っ掛かるのが、「ロシアはこの冬を乗り切れるのか?」の類の言い回しだ。危機感を煽るための比喩的な表現なのだろうが、あまりに情緒的過ぎて意味がわからない。何をもって「乗り切れる」とするかが明確でなく、この言葉が問い掛けであれ、乗り切れないことへの懸念表明であれ、成立していなように思えてしまう。「日本経済はこの未曾有の危機を耐えられるのか?」でも、「マクドナルドはこの危機的状況から脱出できるのか?」でも同じことだ。
 
このような真偽の確かめようがない問い掛けは、何となくもっともらしく聞こえるものの、「言ったもん勝ち」の感が強い。何せ、言葉が曖昧で肯定も否定もできないのだから、無敵といえば無敵。そこを狙っているのかも知れないが、少し考えれば発言の無責任さに気付くだろう。つくづく、「反証可能性」の大切さに思い至る。
 

反対

credit: geralt via pixabay

 
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コンビニの冷蔵ケースにジャンル表示は必要?


この記事の所要時間: 330秒 〜 430秒程度(1959文字)


先日のこと。とあるコンビニで、冷蔵ケースの上に商品のジャンル名が表示してあるのに気づいた。「弁当」、「サンドイッチ」、「日配食品」、「惣菜」、・・・。他のコンビニチェーンでは見掛けない表示への第一感は「お客に優しい」。何がどこにあるかがわかれば、お客は買い物をし易くなる筈だ。
 
ただし、こういう表示が本当に必要なのかという疑問も感じる。何せ、他のコンビニは同様のことをしていない。真似が難しいということはないので、そこには何か理由があるのだろう。ジャンル表示は一見「お客に優しい」ようだが、実は必要ないのかも知れない。
 

 
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裸足の国で靴を売る! 〜データと意思決定〜


この記事の所要時間: 350秒 〜 450秒程度(2158文字)


マーケティングに「裸足の国で靴を売る」というネタがある。住民すべてが裸足で暮らす国があったとき、そこで靴を売るか/売らないかという問い。当然、この質問への答えは次の2つに別れる。

 A.みんな裸足なのだから、誰もが靴を買う可能性があるので、売る。

 B.みんな裸足なのだから、誰も靴を買う可能性がないので、売らない。

あなたならA、Bどちらの立場で考えるだろうか。
 
もちろん、この話に正解はない。現状を所与とせず、積極的にアプローチすることの大切さを説く向きも多いが、攻めの姿勢ばかりが必ずしも正しいとは言えないだろう。出典がはっきりしないこともあり、その意味付けはいろいろだ。それでも、よくできた設定なので、何かマーケティング的にものを考えるときに役に立つ。そこで今回は、この話をデータ活用の立場で考えてみようと思う。
 

barefoot

credit: dhammza via FindCC

 
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コンビニでジャスミンティーを!


この記事の所要時間: 340秒 〜 440秒程度(2113文字)


先日、ファミマ、100円コーヒーの不思議という記事を書いた。値下げによる追随はビジネスとして筋が悪く、「ローソンのように高級路線を目指すとか、いれたての日本茶や紅茶を売り出すとか、別の道があるのでは」という内容だ。
 
この記事をアップした4月22日(火)、サークルKサンクスが淹れたてコーヒーのメニュー拡充!!ジャスミン茶などを合わせ最大11アイテム!!というリリースを発表した。5月13日(火)から、カウンターコーヒーサービスに紅茶とジャスミン茶を加えるという内容。もちろんただの偶然なのだが、タイミングの良さにちょっとびっくりした次第だ。
 
紅茶類云々は誰でも当たり前に思い付くことを書いただけなので佐々木のオススメが的中したとするのも恥ずかしいが、こちらの方が100円コーヒーに追随したファミリーマートよりも筋が良いのは間違いないだろう。コンビニでいれたてのジャスミンティーが飲めるなんて、一度は試してみたい楽しさじゃないか。ぜひ、その成功を期待したいところだ。
 

ジャスミンティー

Photo credit : Peggy2012CREATIVELENZ / CC BY

 
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