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NTTの認知率は何%?


この記事の所要時間: 150秒 〜 250秒程度(1179文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
突然ですが、NTTの認知率はどのくらいだと思われますか。
日本人の成人男女に質問する限りほぼ100%だと推測される人が多いのではないでしょうか。実際にはその通りだと思われますが、アンケートをするとそのような結果になるとは限りません。
 

photo credit : milos milosevic via photo pin cc photo credit : milos milosevic via photo pin cc

 


NTTの認知率は90数%?


現に、自分には90数%という結果を出した経験があります。
 
そのときの質問はこのようなものでした。

以下に挙げる電話会社、電話ブランドの中からご存じのものを選んでください。
                          (回答はいくつでも)

アルファベットとカタカナだらけの選択肢が20〜30程度もあったため、選択肢を全部読まない回答者がおり、NTTの認知率が90数%という不思議な結果になってしまったものと想像されます。
 
NTTの名前を挙げて、「知っている」「知らない」の選択肢で質問すれば、ほぼ100%の認知率が得られたでしょう。90数%になったときは、対象者の負担と紙幅の都合を考えて、上の聞き方になりました。認知率のような“実態”を聞く質問でも質問方法によって結果が変わることがあるのです。
 


答えやすい選択肢を準備する


ただ、このときはこの聞き方でよかったのです。この質問の目的はNTTの認知率を知ることではなかったからです。
 
あまり知られていない会社名やブランド名をたくさん並べて「知っている」「知らない」で質問すると、「知らない」ばかりなので回答者にストレスを与えます。そこで「ご存じのものを選んでください」となるのですが、「ひとつも知らない」に回答するのを嫌って、何となく知っている選択肢に◯印をつける人が必ずいます。
 
これを避けるために知っていて当たり前の選択肢、すなわちNTTを入れたのです。回答者の中にはNTTという選択肢に違和感を覚えた人もいるでしょうが、調査側の意図はこんなところにあったわけです。
 


並び順でも認知率は変わる


このときNTTを一番最初に置くか、一番最後(「ひとつも知らない」の前)に置くかで議論になりました。最初に置けばそれだけに◯印をつけて残りの選択肢を読まない可能性があります。一方、最後に置けばNTTを見逃してしまう恐れがあります。見逃すだけならいいのですが、他の選択肢に無理矢理回答してしまって困ります。もちろん、どちらが正解という話ではないのですが、アンケートをつくるにはこのようなところにまで細心の注意を払う必要があるのです。
 
このようなアンケートTipsはまだまだたくさんありますので、また紹介します。

たった5分で効率化!アジェンダが会議を変える


この記事の所要時間: 330秒 〜 430秒程度(2005文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
「会議が多すぎて仕事にならない」というのはビジネスマンの決まり文句ですが、苦情を言ってみたところで何も変わりません。会議漬けの悪循環から脱したいのなら、会議の時間を短縮し、更に一つ一つの会議の成果を大きくするよう自ら仕掛ける必要があります。とは言え、そんな大袈裟なことではありません。会議の前に5分でアジェンダを準備する。これだけで会議の効率は驚くほど変化するのです。
 

photo credit : jonas_k via photo pin cc

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アジェンダとは


会議でアジェンダというとき、それは議事項目の一覧を示します。
例えば、こんな感じです。

◯◯◯戦略会議

 ●日時 :2012年06月29日 14:00〜16:00
 ●場所 :5階A会議室
 ●参加者:B部長、C課長、Dさん、Eさん

□新商品Eについて
 ・前回決定事項の確認(コンセプト、チャネル、販売価格など)

 ・発売時期、広報戦略の検討・決定

 ・懸案事項の洗い出し

 ・・・・

 ・・・

 ・・

 ・

 
あまりゴチャゴチャ書かず、会議で「報告したいこと」「議論したいこと」「決定したいこと」を短い言葉で表現するのがポイントです。
 


アジェンダ活用のコツ


そもそも佐々木がアジェンダ好きになったのは、毎回の打ち合わせに必ずアジェンダを用意する取引先があり、その効果を目の当たりにしたからです。自分もそうだったのですが、会議でのアジェンダ活用を勧める記事や書籍は読んでもその効果はなかなか伝わりません。アジェンダは、騙されたつもりでまず一度試してみて、その効果を実感することが大切です。
 
さて、会議術のマニュアル等に書いていあることを繰り返しても仕方ないので、ここでは佐々木が実感したアジェンダ活用のコツを3つご紹介しましょう。
 
 会議をデザインする 
一番大切なのは会議の目的をはっきりさせ、その目的に必要な議事項目を選び、各項目の取り上げ方を決めることです。
 
どうでもいい報告が続けば参加者は飽きてしまいます。ダラダラと長い報告は参加者のやる気を奪います。議論ばかりをしていても時間が無駄になるだけです。ゼロからの議論や終着点の見えない議論は何としても避けなければなりません。参加者が最終決定権を持たない事項について仮決定しようとするのは意味のある行為でしょうか。
 
つまり、これらを考えた上で会議をデザインするわけです。
ポイントは会議の大きな流れを考えた上で、各議事の作業内容(報告、議論、決定等)、担当者、時間配分を明確にすることです。担当者等をアジェンダに記入するかどうかは会議のタイプ次第ですが、事前に決めておくことが大切です。
 
とは言え、アジェンダ作成に悩んでその作業に時間を取られてしまったのでは本末転倒です。時間を決めて、5分程度でサクッとつくってしまうのがオススメです。
 
 最初にアジェンダを説明する 
アジェンダをつくったら、会議の最初にその説明をすることが有効です。
要は「今日の会議はこんなに大変」だとアピールするのです。多くの場合、会議に取れる時間は決まっていますから、これをすることで枝葉末節の議論を防ぐことができます。また、会議の全体像が見えることで、スムーズな進行が期待できます。
 
 アジェンダの効果を参加者に実感させる 
もう一つ大切なのが、アジェンダの効果を知らしめることです。アジェンダを用意しても、それを無視して議論が進んでしまっては意味がありません。参加者がアジェンダに沿って話をするためには、その価値を共有することが必要なのです。
 
このためにできることは、アジェンダの事前送信です。議事の漏れ等を確認するため、アジェンダを会議の前にメールで送るのです。これをすると、会議の前に準備や心構えができるため、アジェンダの価値を認識するようになります。担当者を書き込んだ場合には、各参加者の役割を周知するのにも役立ちます。
 
更に、事後に簡単な議事録を送信する作業も有効です。アジェンダの項目を元に、決定事項やToDoを書き込みます。これを貰えば会議でやったことが簡単に共有できるため、これを嫌がる人はいません。そして、議事録とアジェンダが対応することで、アジェンダの効果が実感できるのです。
 


まずはお試しあれ


いろいろ書きましたが、いかがでしょうか。
 
アジェンダは議論より実践です。
ぜひ、お試しください。

先手を取って議論を制す!


この記事の所要時間: 220秒 〜 320秒程度(1396文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 


誰が論点を決めるのか?


あるテーマについて話をしているとき、「その論点は本当に重要なのか」、「もっと大切な論点はないのか」と疑問に思うことは誰でもあるでしょう。話の流れで一つの論点に話題が集中してしまうと、その論点が本当に重要なのかはあまり考えず議論が白熱してしまうものです。マーケティング戦略についての会議で商品自体の出来不出来は無視して広告について話しをしていたり、人事制度についての打ち合わせが有給休暇取得率の向上策でまとまったり、企業にいればそんなことがいくらでもあります。
 
重要ではない論点についていくら素晴らしい結論を導いても、残念ながらその効果は限定的です。重要な論点を選んで議論することは、その論点についてどのような結論を出すかよりも大切だとさえ考えられます。
 

photo credit : photo.maru via photo pin cc

photo credit : photo.maru via photo pin cc

 
そんなことを考えていて思い出すのがアジェンダ設定効果という考え方です。元々は初期のマスコミ研究の用語で、メディアは「このように考えなくてはならない」(議論の結論)よりも「何について考えなくてはならないか」(議論の論点)に影響を与えるという仮説です。佐々木にとってメディア云々はどうでもいいのですが、ビジネスの場や日常生活においても「誰が論点を決めるのか」、そして「どうやれば自分が論点を決められるのか」を常に意識することは、極めて有効だと考えています。
 


パソコンは速さで選ぶ?画面のキレイさで選ぶ?


アジェンダ設定効果のビジネスの場での応用として、商品の選考基準を企業側が支配してしまう方法があります。例えば、パソコンを選ぶときに重視すべき点は、計算の速さ、記憶容量の大きさ、(ノートパソコンの)重さ、見掛けの格好よさ、価格など、長年の間にいろいろと論点が推移してきました。今、AppleはRetinaディスプレイでノートパソコンの画面のキレイさを論点にしようと仕掛けています。もちろんパソコンの技術進化や社会の変化も影響していますが、特定の企業が仕掛けて論点が変わったことがあるのもおわかりでしょう。自社が得意な要素を重要な論点とする効果は絶大です。
 
パソコンの例は相当に大掛かりですが、日常的なビジネスでも使うことは可能です。営業先に持っていく資料を工夫して、自社が得意な要素を重要な論点とするだけでも、効果は期待できます。
 


 何ごとも先手必勝


ビジネスの場で一番簡単にできるのは、議論で先手を取ることでしょう。何かについて話をするとき、まず最初に口を開いて論点を決めてしまうのです。結論がどうなるにせよ、自分が重要だと考えている論点で話し合われた結果はそうでないものより好ましいのは間違いありません。
 
ビジネスでの駆け引きを勝ち負けで考えるのはあまり好きではないのですが、「先手必勝」だけは心掛けています。後から何を言っても論点が決まった後では遅いからです。
 
先手による論点支配を意識することは積極性にもつながります。
皆さんも試してみてはいかがでしょうか。

なぜ、神楽坂マーケティング事務所なのか?


この記事の所要時間: 120秒 〜 220秒程度(913文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
そして、自分は神楽坂マーケティング事務所の代表でもあります。今回は、なぜ事務所をこの名前にしたのか説明します。実は深い理由(?)があるんです。
 

photo credit : 街画ガイド

 
昨年、自分は中小企業診断士として独立開業し、晴れて個人事業主となりました。
このとき必要になったのが「屋号」です。屋号なしでも開業はできますが、何だか締まりません。会社人間を長くやっていたせいか、所属先がないと落ち着かないのです。そこで、事務所を構えているわけでも従業員を雇っているわけでもないのに、取りあえず「職場っぽい名前」を付けることにしました。「代表」なのは一人ぼっちの事務所だからです。
 
最初に考えた屋号は佐々木中小企業診断士事務所でした。
変に格好つけた名前はうまくはまらないとかえって見っともないので、オーソドックスなネーミングがふさわしいと考えました。これで開業届を提出するつもりだったのですが、ふと考えたのが屋号の有効活用です。佐々木孝という中小企業診断士をより深く印象づけるために屋号を使えないか? そう考えました。
 
自己紹介をする時、自分の名前が佐々木孝であること、中小企業診断士であることと一緒に屋号を伝えます。このとき佐々木中小企業診断士事務所では、記憶に残る要素は

 ①佐々木
 ②中小企業診断士

の2つだけです。
 
屋号を神楽坂マーケティング事務所にすると、これに

 ③神楽坂
 ④マーケティング

が加わります。
 
他の商売同様、中小企業診断士にとって名前を覚えてもらうことはとても重要です。プラスアルファの要素が多いほど覚えられやすいのは間違いありません。2つ要素が増えることは大きな価値です。特に「神楽坂」にはいろいろな思い入れのある人が多く、話が広がります。今は、神楽坂マーケティング事務所にして良かったとつくづく思っています。
 
まあ、たったこれだけの話なのですが、こんなネーミング一つを取ってみてもビジネスではアイデアを考え出すことが効果を生みます。やっぱりビジネスは楽しいですね。