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「継続的な構造変化」をキーワードに!


この記事の所要時間: 350秒 〜 450秒程度(2127文字)


日々たくさんの記事に触れていると、時折、何とも気になる言葉に出くわすことがある。今回のタイトルに入れた「継続的な構造変化」は、正にそんな言葉の一つだ。
 
この言葉を目にしたのは、JBpressに掲載された英フィナンシャル・タイムズ紙のジャクソンホール会議、議論は雇用懸念に終始という記事。ジャネット・イエレン米連邦準備理事会議長の「この(雇用)ギャップの大きさについての判断は、労働市場の構造の継続的な変化によって難しくなっている」という発言の中に登場した。ここでは、「構造の継続的な変化」を「継続的な構造変化」と書き換えたが、意味に大きな違いはないだろう。元の英語の記事では、ongoing shifts in the structureとなっている。
 
引っ掛かったのは、「構造」と「継続的」の組み合わせ。自分の中では、「構造」の変化は法改正などをきっかけに短期間で急激に起きるイメージがあり、このイメージと矛盾する「継続的な構造変化」が印象に残った訳だ。もちろん、よく考えると「継続的な構造変化」はどこかしこにあり、なかなか気づき難いだけ。そしてだからこそ、「継続的な構造変化」という言葉を自覚して考えることが、企業のビジネスの変革などにあたり有効になるように思われる。
 

structural

credit: geralt via FindCC

 
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「和製ジョブズ」は成功しない!?


この記事の所要時間: 340秒 〜 440秒程度(2054文字)


今度は「和製ジョブズ」だそうだ。
これは総務省の「独創的な人向け特別枠(仮称)」事業のことで、「情報通信の分野で世界的に影響を与えるような奇抜なアイデアを持った人材」を支援する。政府のイノベーション創出のための施策は数多いものの、ここまでの踏み込みはかなり異色と言えよう。公式の通称が「変な人」というのだから、奮っている「和製ジョブズ」育成目指す…総務省が支援事業|読売新聞)。
 
さて、この施策。その成功/失敗はやってみなければわからないが、少々不安なところがある。「和製ジョブズ」という発想にはカテゴリー適用法の気配が感じられ、本当に成功するのかと疑ってしまうのだ。
 

スティーブ・ジョブズ

credit: Dunechaser via FindCC

 
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日本人は「自分撮り」が好きじゃない?


この記事の所要時間: 420秒 〜 520秒程度(2437文字)


セルフィー(selfie/selfy)という言葉をご存知だろうか。
公式の定義は「自分を撮影した写真。典型的な例は、スマートフォンやウェブカムで撮影され、ソーシャルメディアサイトにアップロードされた写真」。SNSにアップする使い方はあくまで一例であり、要は「自分撮り」のことだ。昨年はオックスフォード英語辞典の流行語にも選ばれた。英語圏では、「自分撮り」が新しい一つの単語になっているらしい(参考:2013年の流行語は「selfie(自分撮り写真)」–オックスフォード英語辞典が選出|CNET Japan)。
 
このセルフィー。世界中どこでも見られる現象だと思われるが、もっとも「自分撮り」が好きなのはフィリピンのマカティ市だという。米タイム誌の調査によるもので、日本の都市はベスト20に一つも入っていない。このランキングを見る限り、日本人は「自分撮り」があまり好きじゃないと言えそうだ(参考:世界一「自分撮り」好きな都市は?米タイム誌ランキング|AFPBB News)。
 
さて、ランキングを真に受けてコメントをしてみたが、もちろんこういうデータを見るときはくれぐれも慎重になる必要がある。指標に付けられたラベルと、その算出方法がフィットしているとは限らないからだ。指標の意味をしっかり把握せずに前に進めば、おかしなことに成り兼ねない。
 

セルフィー

Photo credit : Martin Fisch / CC BY-SA

 
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「紙書籍」を言い換えたい!


この記事の所要時間: 310秒 〜 410秒程度(1828文字)


「紙書籍」という言葉をご存知だろうか。まだ知らない人も多いと思うが、紙の本と電子書籍を比較するとき前者をこう呼ぶことがある。例えば、価格.comで本を検索すると、「新品紙書籍」、「中古紙書籍」、「電子書籍」の価格が表示される。他に、電子書籍を紹介する記事で見掛けたこともあった。そんな数多く接しているわけではないが、何とも気に障る言葉なのでよく覚えている。
 

※画像は価格.comからキャプチャー

※画像は価格.comからキャプチャー

 
それにしても「紙書籍」とは残念なネーミングだ。紙の本の持つ良さがまったく伝わらない。紙の本を愛する一人として、「紙書籍」を何とか言い換えられないかと思っている。
 

本

Photo credit : spykster / CC BY

 
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上司からの無根拠な助言をHiPPOと呼ぼう!


この記事の所要時間: 220秒 〜 320秒程度(1379文字)


HiPPOという言葉をご存知だろうか。自分もGIGAZINEの記事(A/Bテストでおかしがちな7つのミス)で知ったばかりなので、知らなくても恥入る必要はない。「Highest Paid Person’s Opinion」の略で、「データの裏付けのない上司の意見のこと」を言うらしい。記事で扱っているA/Bテストに限らず、無根拠な上司の助言に振り回されてしまうことは多いもの。どのくらい一般的な言い方なのかはわからないが、なかなか気の効いたラベル付けと言えよう。カバ(hippo/ヒッポー)と引っ掛けているのも、間抜けな雰囲気でいい感じだ。
 

カバ

Photo credit : David Goehring / CC BY

 
上司からの助言が無根拠で役に立たないことを多くの人が気付いていたとしても、それにラベルがないと話題が共有され難い。これにHiPPOというラベルが付くことで情報の共有が増えれば、その弊害を考えたり、対策を講じたりすることが容易になるだろう。何ごとにおいても、気の効いたラベルは絶大な効果を生む。ぜひ、上司からの無根拠な助言をHiPPOと呼んで欲しいものだ。
 
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