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ビル・ゲイツだって神様じゃない!


この記事の所要時間: 320秒 〜 420秒程度(1918文字)


マイクロソフトにあの男が帰ってきた。あの男とはもちろんビル・ゲイツだ。
 

Photo credit : DonkeyHotey / CC BY

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スティーブ・バルマーが昨年(2013年)8月に1年以内のCEO退任を発表してから一部の注目を集めていたマイクロソフトの人事は、先日決着した。新CEOはサトヤ・ナデラ。これまでクラウド&エンタープライズ部門の責任者を務めていたインド生まれの46歳だ。そして、この人事で新CEOより興味深かったのが、ビル・ゲイツの去就。会長を退任して、技術アドバイザーに就任したという。「会長退任」と聞くと経営の一線から離れるようだが、むしろ経営への関与を強めるらしい。「帰ってきた」とはそういうことだ。
 
創業者の復帰として誰もが思い出すのはアップルのスティーブ・ジョブズだろう。彼の成功と重ねあわせて、カリスマの活躍に期待する声も多いように見受けられる。しかし、本当に期待して大丈夫なのだろうか。なぜなら、ビル・ゲイツだって神様じゃないからだ。
 
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中小企業のイメージカラーはどんな色?


この記事の所要時間: 240秒 〜 340秒程度(1562文字)


GIGAZINEで紹介された色色 [:iroiro]はちょっと気になるツールだ。キーワードを入力すると、「その言葉に最も合うカラーパレットが自動的に生成できる」仕組み。「どんな抽象的な言葉でも、具体的な言葉でも、「なんとなくそれっぽい」色を返して」くれる。
 
例えば、「セブンイレブン」なら、
色色 セブンイレブン
「スターバックス」なら、
色色 スターバックス
「電源ボタン」なら、
色色 電源ボタン
「直感」なら、
色色 直感
といったアウトプットになる。
 
正に「なんとなくそれっぽい」色が返ってくる訳だ。果たして実用的かどうかは別にして、「おもしろがる」にはなかなかのツールだろう。
 

Photo credit : Travis Juntara / CC BY

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ハロー効果による判断ミスを減らす方法


この記事の所要時間: 40秒 〜 50秒程度(2219文字)


心理学にハロー効果と呼ばれる理論がある。ある対象を評価をするときに、顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のことで、認知バイアスの一種だ。「ハロー」とは太陽や月の周囲にできる光の輪のこと。見ようとしている対象に後光が差すと、目が眩んで判断力が鈍ってしまうことをあらわしているのだろう(参考:ハロー効果|ウィキペディア日本語版)。
 

Photo credit : AER Wilmington DE / CC BY Photo credit : AER Wilmington DE / CC BY

 
例えば、プロ野球などで言われる「名選手必ずしも名監督ならず」などもハロー効果の文脈で捉えることができる。名選手と呼ばれるような人は、こと野球に関してはすべての面で「素晴らしい」と考えがちだが、そうとは限らない。選手として求められる能力や資質と、監督として求められるそれらには大きな違いがあるからだ。しかし、名選手を監督として採用して失敗するケースは後を絶たない。その人物の「名選手」という顕著な特徴が、「監督」としての評価を歪めてしまっていると見立てれば、正にハロー効果の典型例と言えるだろう。
 
当然ながら、すべての事柄についていちいちゼロから良し悪しを評価、判断するのは現実的ではない。そんなことをしていたら、毎日毎日考えることが多過ぎて人間の処理能力はパンクしてしまう。まともな社会生活さえ送れないだろう。ハロー効果を「思考の近道」として使うことは、決して否定されるようなことではない。しかし、ハロー効果に騙されることが多いのも事実だ。生活の中のちょっとした判断なら「失敗しちゃった」で済むが、ビジネスにおける重要な判断ではその悪影響は大変な損害をもたらすことになる。一事が万事で判断していては大きな間違いを起こし兼ねない。ハロー効果の悪影響には、充分注意する必要があるのだ。
 
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忠臣蔵と旧暦/新暦と記念日マーケティング


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1668文字)


本日12月14日は忠臣蔵の日だ。「時に元禄十五年十二月十四日、江戸の夜風をふるわせて、響くは山鹿流儀の陣太鼓、しかも一打ち二打ち三流れ、・・・」。今から300年以上前のこの夜、赤穂浪士の吉良邸討ち入りが為された。
 
「日本人なら忠臣蔵でしょ」は柳家喬太郎の新作落語『白日の約束』の中の決めぜりふだが、これを引っ張り出すまでもなく日本人の忠臣蔵好きはかなりのものと言えるだろう。今年は新装なった歌舞伎座が11月、12月と連続して『仮名手本忠臣蔵』を上演、映画ではハリウッド版忠臣蔵『47RONIN』が公開など、出し物には事欠かない。
 
さて、吉良邸討ち入りといえば雪景色が付きもの。でも、この江戸・東京で12月に積もるほどの雪が降ることは珍しい。このため、忠臣蔵の時季の設定に少し不自然さを感じる人もいるだろうが、実はそんなことはない。当時の12月は今よりずっと寒かったのだ。
 

Photo by Wikimedia Commons Photo by Wikimedia Commons / PD

 
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中華料理店、エビよりご飯で差別化を!


この記事の所要時間: 330秒 〜 430秒程度(1966文字)


食品偽装のニュースが続いている。次から次へと新たな偽装が発覚するものの、これまでと較べて驚くような案件は少なく、最近は「あっ、またか」と思う程度。いささか食傷気味になってきている。
 
食品偽装の報道を見ていて考えるのは、「素材がそんなに大切なのか」という素朴な疑問だ。例えば、エビのチリソース炒め。超がつく高級店の逸品ならいざ知らず、普通の街場の中華料理店で芝エビを使おうとバナメイエビを使おうと、出来上がりに大差は無いように思ってしまう。どんなエビを使うかより、炒め方やチリソースの味で出来不出来が決まると考えられるからだ。あんな大味の料理で、素材の細かな違いをどうこう言っても意味がないだろう。素材の良し悪しが大きく影響する天ぷらならばエビの種類や品質にこだわるのもわかるが、エビチリで重要なのはそこじゃない。
 
お客に伝えやすい競争軸を見付けると、多くの企業がその軸で競おうとする。炒め方やチリソースの味よりも、エビの種類や品質の方が誰にもわかりやすいので、ついついそこを強調してしまうのだ。そして、これが過剰になるとおかしなことになってくる。最初は「高級食材のエビを使いました」でお客にアピールできていたものが、ライバル店も同じようにエビを使うようになると、「芝エビを使っています」、「我が店の芝エビは○○産です」、「○○産の芝エビの中でも特に厳選された最上級の素材を使用しています」となってしまうのだ。
 
もちろん、消費者がこれらのラベルに反応するならそういうマーケティングも仕方がない。しかし、エビの種類や品質が実際には料理の味にあまり影響しないのなら、虚しい競争をしていることになる。「どうせ味に大差はないのだから、他のエビを使ってもわからない」となる背景には、こんなことも影響してそうに思う。
 
さて、ライバルとエビの種類や品質で競うよりも良い方法がある。それは、みずから新しい競争軸を提示することだ。もし自分が中華料理店を経営するのなら、エビの種類よりもご飯の旨さで争うだろう。その方が確実に差別化できそうだからだ。
 

Photo credit : andrea castelli / CC BY Photo credit : andrea castelli / CC BY

 
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