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日経トレンディの2013年ヒット商品は早過ぎる


この記事の所要時間: 350秒 〜 450秒程度(2171文字)


『日経トレンディ』が2013年ヒット商品ベスト30を発表した(参考:「2013年ヒット商品ベスト30」が発表! 1位は「コンビニコーヒー」)。

1位 コンビニコーヒー
2位 パズル&ドラゴンズ
3位 アベノミクス消費

 
ランキングについては「そんなものか」と思う程度だが、いつも引っ掛かるのが発表のタイミングだ。10月末という時期は、1年を振り返るにしては早過ぎる。いろいろ事情はあるにせよ、こんな不自然なタイミングで年間のヒット商品を発表していては、せっかくのランキングの価値がだんだん下がってしまうだろう。
 

Photo credit : romana klee / CC BY-SA Photo credit : romana klee / CC BY-SA

 
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国民生活世論調査、真の満足度は何%?


この記事の所要時間: 310秒 〜 410秒程度(1805文字)


「現在の生活に対する満足度」が18年ぶりに7割を超えた。この数値は内閣府の国民生活に関する世論調査によるもの。内閣府は「経済改善の表れ」としている(参考:「生活満足」18年ぶり7割台 内閣府の国民生活調査|朝日新聞)。
 
さて、国民の生活に対する満足度が7割超という調査結果から、どんな世の中をイメージするだろうか。何せ7割だ。かなり多くの人が生活に満足して、幸せに暮らしている様子を思い浮かべて不思議はない。しかし、現実の世の中を見ると、到底そうなっているとは思えない。長期的な経済停滞、慢性的な将来不安などの影響で、生活に不満を持っている人が多いように感じられるのだ。調査結果と自分の実感には大きな食い違いがある。
 
では、なぜ調査結果と実感がズレるのか。
今回は、このズレの原因について考えてみる。
 

Photo credit : Christopher Read Photography / Foter / CC BY-NC-ND Photo credit : Christopher Read Photography / Foter / CC BY-NC-ND

 
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上から目線、西から目線、過去から目線?


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1626文字)


上から目線という言葉がある。
Googleトレンドを見る限り、2007年ごろに登場した言葉のようだ。もっと前からあったような気もするが、ここ何年かで急に使用が多くなったのは間違いないだろう。いつの間にか定着してしまった。
 
もちろん、上から目線という言葉がよく使われるようになる前から上から目線の人はいたし、それを嫌う人もたくさんいた。上から目線の人間、態度、発言にラベルが付いたことで、それらを一括りに扱えるようになっただけだ。まさに名付けの効用の好例と言える。上から目線と指摘された人が自分を省みてその態度や発言を改めるのなら、その効用はかなり大きなものとなるだろう。
 
Twitterで「西から目線」という言葉を見て、思わず「うまい!」と膝を叩いた。
何かと言うと、「欧米では・・・」と言い出す人のことを揶揄している。この言葉が一般化する気配はないが、一度使ってみるといい。説明しなくても誰もがすぐに理解して、西から目線の発言者は苦笑いするしかないことになるだろう。ラベルの効用は大きいのだ。仲間内だけなら、はやり言葉になるかも知れない。
 
さて、ある立場からの発言を「◯◯から目線」とラベリングすることで、今まで漠然と感じていた「おかしさ」を具体化できそうに思える。名付けによって、発言の「おかしさ」をまとめて捉えられるようになり、それを評価できるようになるからだ。うまく名付ければ、その効用は大きい。そこで、ビジネスの現場で使えそうな「◯◯から目線」をいくつか考えてみた。
 

photo credit : Neal. via photopin cc

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名付けのススメ


この記事の所要時間: 310秒 〜 410秒程度(1819文字)


草食男子はいつから存在しているのだろうか。
それは、誰かが異性にガツガツしない男性を草食男子と名付けたときからと言える。もちろん、その前にも同じような人たちはいたのだろうが、名称が決まっていないとその存在は意識されにくい。「最近、ガツガツしてない男の子が多いなぁ」と思っている人がたくさんいたとしても、そのことが明確になるには何らかのラベルが必要なのだ。
 
ビジネスの新アイデアについても同様の例は多い。
「顧客の視点に立って、売れる仕組みを考え出すといい」と思う人は昔からいただろうが、それだけではなかなか伝播しない。そこにマーケティングという名前が付くことで急激に一般化したと捉えることができよう。ビッグデータだって、データサイエンスだってそうだ。その多くは今までのデータ分析の延長上にあるのに、新しいネーミングが決まったことで新規性があるように見える。
 
これらは、良きにつけ悪しきにつけ名付けの影響と言えるだろう。
 

photo credit : Alex of Gothenburg via photopin cc

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ノーテレビライフは何%?


この記事の所要時間: 530秒 〜 630秒程度(2966文字)


「若者の◯◯離れ」という常套句がある。
いま調べただけでも、クルマ離れ、お茶離れ、Facebook離れ、活字離れ、政治離れ、ビール離れ、建設業界離れ、・・・とたくさん出てくる。一定のデータに基づく表現もあれば、かなり感覚的な言いようもあり、外から眺めているぶんにはおもしろい。冷静に考えれば、時代や世代により嗜好が違うのは当然。そのときどきで良い業界もあれば悪い業界もあるだけなのだが、それを「若者の◯◯離れ」と言ってわかったフリをしたい人が多いらしい。
 
最近良く聞く「若者の◯◯離れ」の一つに「テレビ離れ」がある。
影響力の大きな業界であり、「テレビ離れ」と言うと喜ぶ人も多いのでよく登場することになるのだろう。先日も、こんな記事があった。
 

なぜ、若者の間でノー“テレビ”ライフが広がるのか?テレビを捨てた人たちの本音|ビジネスジャーナル
本当はなくても済む。むしろ、ないほうがよい。人によっては「テレビ」とはそんな存在だ。ノーテレビライフを始めた20〜30代の人たちが異口同音に語るのは、生活の質の向上だった。
 
テレビをまったく視ないという人は微増している。NHK放送文化研究所が実施した「国民生活時間調査」では、平日のテレビ視聴時間が2010年までの5年ごとの調査で、
 ・1995年:8%
 ・2000年:9%
 ・05年:10%
 ・10年:11%
と推移している。
 
「ニコニコ動画」を運営するニワンゴが10年に実施した調査では、平日にテレビを視る時間を問う質問で最も多かった回答が「まったく視ていない」で20.9%だった。年代別では20代の24.3%、30代の22.7%の順に多く、若い世代にノーテレビライフが増えている傾向も垣間みられる。〔略〕

 
この記事では、「テレビ離れ」を裏打ちするために、NHK放送文化研究所とニコニコ動画の調査結果を使っている。もちろん、実際の調査で「最近あなたはテレビ離れしてますか?」と直接的に聞くことはないので、別の質問の結果を「テレビ離れ」と解釈しているのだ。アンケート調査の結果をレポート化するときに、このラベル貼りは付きものだ。そして、このラベル貼りがアンケート調査の結果を使うとき、見るときに気を付けなければいけないポイントのひとつになる。
 

photo credit : Capt Kodak via photopin cc

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