タグ : マーケティング発想法

データ活用にもマーケットイン発想を!


この記事の所要時間: 340秒 〜 440秒程度(2049文字)


マーケティングに、プロダクトアウト、マーケットインという二つの考え方がある。ザクッと言えば、プロダクトアウトは「つくれるものを売る」アプローチ、マーケットインは「売れるものをつくる」アプローチ。前者を供給側(企業)中心の考え方、後者を需要側(消費者)中心の考え方と捉えることもできるだろう。企業が持つシーズ(ビジネスの種)を起点とするプロダクトアウトに対して、マーケットインは消費者が持つニーズ(欠乏感)を起点とする。当然ながら、マーケティングにおいてはマーケットインをオススメすることが多い。
 
ただし、この二つの考え方は、常にいずれか一方が正しいという性格のものではない。市場を取り巻く環境によって各アプローチの成功率は変化するので、両者をうまく使いわけることが求められる。現実には、プロダクトアウトとマーケットインをミックスしたようなアプローチとなることがほとんどだ。それぞれの特徴を理解した上で、プロダクトアウトが行き過ぎたらマーケットインの視点で見直し、マーケットインの視点が行き過ぎたらプロダクトアウトの視点で見直す。どちらが有効化を議論するより、両者を補完的に扱うのが成功への近道だと思われる。
 

成功

credit: FlashBuddy via FindCC

 
これらの考え方はデータ活用にも応用できる。データ活用においても、同じように二つの立場で考えることが有効なのだ。「つくれるデータを活用する」プロダクトアウト発想のアプローチと、「活用できるデータをつくる」マーケットイン発想のアプローチ。データ活用の作業の流れを考えたとき、その上流と下流のどちらをスタート地点とするかは、シーズとニーズの関係に近いと言えよう。そしてデータ活用は、プロダクトアウトとマーケットインの特徴を踏まえてうまく使いわけることで、より強力なツールになる。
 
続きを読む

スマートフォンなんていらない!


この記事の所要時間: 320秒 〜 420秒程度(1886文字)


電話のできるタブレットがはやっているらしい。
「画面サイズ7インチ以上のタブレットで携帯電話の機能のある製品が、日本を除くアジア太平洋(APeJ)地域で伸びて」いて、2014年4〜6月期には350万台売れたという。タブレット総売上台数の25%に達しているというのだから、なかなかの勢いだ(参考:タブレットで電話もする、がアジア途上国市場でビッグなトレンドに…携帯/スマホは邪魔者|TechCrunch)。
 
画面サイズ7インチといえば、Nexus7やiPad Miniのサイズ。「以上」とあるので、これより大きい製品でも電話ができるタブレットがあるのだろう。対応しているのは、「そのすべてが、Android機」とのこと。Android陣営に限れば、電話付き比率は25%よりも更に高いことになる。
 
このニュース、ちょっと目を引くものの驚きはまったくない。メーカーやマーケットが、やっと消費者ニーズに向き合ったという印象だ。このタイミングで書けば後知恵の誹りを免れないだろうが、スマートフォンとタブレットの融合は極めて自然な成り行きのように思われる。
 

タブレット

credit: ebayink via FindCC

 
続きを読む

Yahoo!グループの終了は4月16日、あと1週間!


この記事の所要時間: 330秒 〜 430秒程度(2022文字)


間もなくYahoo!グループがサービスを終了する。終了の期限は4月16日(水)の午後3時(予定)。メーリングリストとして使っている人は、新たなサービスに乗り換えないとグループへの連絡ができなくなってしまう。少し面倒でもGoogleグループなどをつくる必要があるだろう。今日を入れてもあと1週間しかない(Googleグループについて詳しく知りたい人はGoogleグループのはじめ方を参照のこと)。
 
この日付を見て驚いた人がいるかも知れない。Yahoo!が広くアナウンスしている期限は5月28日(水)だからだ。実際のところ、サービスの終了は4月16日、5月28日の二段階で行なわれる。最終終了日は5月28日で間違いない。でも、4月16日の第一段階の終了で「ページ上での閲覧を除くすべての機能を停止」してしまう。つまり、新たな書き込みができなくなるわけで、メーリングリストとしては機能停止となる。バックアップなどを考えれば閲覧だけのサービスに価値がないとは言わないが、サービスの根っこの部分が止まってしまう4月16日のほうが重要な日付と言っていいだろう。
 
さて、このYahoo!グループの終了の告知を見ていて思うのが、顧客志向の欠如だ。世の中にマーケティングの発想が根付くには、まだまだ時間が掛るのかも知れない。
 

グループ

Photo credit : Sean MacEntee / CC BY

 
続きを読む

「紙書籍」を言い換えたい!


この記事の所要時間: 310秒 〜 410秒程度(1828文字)


「紙書籍」という言葉をご存知だろうか。まだ知らない人も多いと思うが、紙の本と電子書籍を比較するとき前者をこう呼ぶことがある。例えば、価格.comで本を検索すると、「新品紙書籍」、「中古紙書籍」、「電子書籍」の価格が表示される。他に、電子書籍を紹介する記事で見掛けたこともあった。そんな数多く接しているわけではないが、何とも気に障る言葉なのでよく覚えている。
 

※画像は価格.comからキャプチャー

※画像は価格.comからキャプチャー

 
それにしても「紙書籍」とは残念なネーミングだ。紙の本の持つ良さがまったく伝わらない。紙の本を愛する一人として、「紙書籍」を何とか言い換えられないかと思っている。
 

本

Photo credit : spykster / CC BY

 
続きを読む

3Dプリンター時代の印鑑マーケティング


この記事の所要時間: 410秒 〜 510秒程度(2325文字)


一工夫ある朱肉が売れているらしい。
出典は日経トレンディネットの朱肉のフタが印マットに! カラフルな朱肉がブレーク中という記事。確かに印マットがなくて困ることは多く、利用者の不便を解消する商品だ。今まで無かったのか不思議に感じるほどで、目の付けどころが素晴らしい。
 
一方で、印鑑市場の行き詰まりも感じる。
署名捺印をするときには、ペンと印鑑と朱肉と印マットが必要になる。このうち、印鑑と朱肉を合わせたのが俗に言うシャチハタ印、これにペンを加えたのがネームペン(シャチハタ印付ボールペン)、朱肉と印マットを合わせたのが今回のシクオス(印マット付朱肉)。涙ぐましいほどの創意工夫をしているものの、組み合わせを変えているだけで一歩も前に進んでいないとも考えられる。
 
そして、この業界には3Dプリンターという大きな脅威が待ち構えている。果たして、新しい時代の印鑑マーケティングはどうなるのだろうか。
 

photo credit : Jason Michael via photopin cc

photo credit : Jason Michael via photopin cc

 
続きを読む