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Adobe Flash Playerを無効にしよう!


この記事の所要時間: 420秒 〜 520秒程度(2427文字)


最近、Adobe Flash Playerの脆弱性に関するニュースが相次いでいる。最新の事例では、バナー広告を表示しただけでウィルスに感染したという。クリックではなく、あくまで表示のみで感染したのだ。しかも、「感染経路は朝日新聞や読売新聞のニュースサイト」だというのだから、油断がならない。どうやら、広告がすり替えられたらしいが、それではサイト自体の信用が役に立たなくなってしまう(参考:バナー広告表示で即感染 都職員のPC被害 朝日、読売のサイトからも Flashの脆弱性突く|ITmedia ニュース)。
 
この状態では、比較的健全に、一定の注意を払って普通のホームページを見ていてもウィルスに感染することになる。あやしいサイトのバナー広告をクリックしてウィルス感染したのとは、話が違うのだ。記事から「Adobe Flash Playerが最新版だったか」、「ウィルス対策ソフトを使っていたか」などはわからないが、これらの対処をしていれば安全というものでもないだろう。Flashの脆弱性は次々に発覚しており、対応が間に合わない可能性も考えられる。
 
Flash大嫌いのApple党としては「だから言ったじゃん!」と言いたいところだが、実は他人事ではない。正直、これまでは「一定の対策を行なっていれば、Flashを使っていても大丈夫」と考えてきたからだ。要は、今までFlashを使っていた。しかし、どうやら事態はかなり深刻なようだ。これを機に、Adobe Flash Playerを無効にすることをオススメしたい。
 

停止

credit: knerri61 via pixabay

 
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お客の不満は聞くな!? 脱八方美人のススメ


この記事の所要時間: 40秒 〜 50秒程度(2230文字)


日本でもおなじみの麦芽飲料・ネスレ ミロの原材料が変更され、「ひどい味になった」など不満の声が出ているという。これはニュージーランドでの話で、他の国について変更の有無や消費者の反応は不明だが、「さもありなん」と言えよう(参考:ミロの製法変更、NZで抗議続出 「ひどい味」「がっかりした」|AFPBB News)。長く親しまれている食品の場合、大幅な味の変更はなかなか難しい。新しい味への否定的な反応は、コカコーラやキリンラガーでもあったこと。味の変更は個人の嗜好に関わるものだけに、何を変えてもどこからかは不満が出るものだ。
 
今回の件で特徴的なのは、不買運動がFacebook上で行なわれていることだろう。普通ならくすぶる筈の消費者の不満が、6,000回以上の「いいね!」によって「見える化」してしまっている。不満の声がこういう形で集まったのはこれがはじめてではないだろうが、少し前までなら考えられなかった事態。不満が「見える化」していることで、メーカー側は更に慎重な対応が必要になるように思う。
 
とは言え、企業たるもの、お客の不満の声に従うだけではいけないのも確かだ。不満の声に適切に応じるためには、まず、現状把握のための調査をみずから行なう必要がある。
 

 
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「誕生日のパラドックス」を実証する


この記事の所要時間: 230秒 〜 330秒程度(1521文字)


確率には、人間の直感と合わないものがある。学校の確率の授業で登場する「誕生日の問題」などはその典型だろう。質問の仕方はいろいろで、例えば「何人集まると、その中に同じ誕生日の人がいる確率が5割を超えるのか」。1年365日を2で割って182人や183人という答えが出たり、山勘で50人、100人という答えが出たりするが、この質問の正解はたったの23人。この正解が直感で思い浮かぶ人数と較べてあまりに小さいため、「誕生日のパラドックス」と呼ばれることもあるようだ。
 
さて、この直感に合わない確率を数式で説明するのは簡単だが、確率が苦手な人はそれでも納得しないらしい。そこで、腕試しがてらいたずらに実証してみよう。何人集まったら同じ誕生日の人が出現するのか、実際に試してみるのだ。
 

誕生日

credit: Gil-Dekel via pixabay

 
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片方だけなくなる靴下と哲学としての統計学


この記事の所要時間: 310秒 〜 410秒程度(1870文字)


「なぜ靴下は片方だけなくなるのか?」というテーマがある。「片方だけなくなる」理由は簡単で、両方なくなったら、なくなったこと自体に気付かないから。この答えは、言われてみれば「ごもっとも」だが、なかなか思い浮かばない発想だろう。「そもそも靴下なんてなくさない!」という野暮なつっこみさえしなければ、よくできた寓話と言える。
 
このように、自分が接したり、気付いたりした部分だけに注目して、誤った結論に達することは少なくない。ある意味ではデータを集めて考えているのだが、データをうまく使いきれてないでも言おうか。そこに欠けているのは、「哲学としての統計学」となる。
 

靴下

credit: clausjuntke via pixabay

 
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言葉の「インフレーション」に要注意


この記事の所要時間: 30秒 〜 40秒程度(1749文字)


世の中には、いくつものジャンルで共通して起きる一般的な現象があるように思う。例えば、トレンドの行き過ぎ(とその揺り戻し)だったり、まだ不明確なものへの過剰な期待だったり、特定分野での成功の無理な応用だったり。人間心理の不合理な部分から生まれるものだろうが、どこかしこで起きる不思議な現象の共通項を考えるのはおもしろい。
 
さて、このような一般的な現象のひとつに「インフレーション」がある。そもそもは、モノの値段が上がりお金の価値が下がり続ける状態のことだが、「何かが増すことで、その価値が下がる」と一般化すれば、もろもろ当てはまる現象がある。以前、“相互評価のインフレーション”考という記事を書いたが、あれは互いに褒め合い過ぎればその褒め言葉の価値が下がってしまということ。これ以外にも、「インフレーション」と捉えることで理解が捗る現象は数多い。
 
最近、インターネットを見ていて気付くのは、記事の見出しなどで起きている言葉のインフレーションだ。もはや、ちょっと目を引くくらいの言葉遣いでは誰も振り向かないため、日に日に言葉がインフレを起こしている。見出しの言葉が信用できないものになり、何とも厄介な状態だ。
 

言葉

credit: narciso1 via pixabay

 
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