タグ : 人口

新成人5万人増加の意味するところは?


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1672文字)


週明け1月12日は成人の日。この1年間で20歳になった「新成人」は126万人で、前年と較べて5万人多い。新成人の増加は、実に21年ぶりのことだという。
 
参考:統計トピックスNo.85 「未(ひつじ)年生まれ」と「新成人」の人口-平成27年 新年にちなんで- (「人口推計」から)|総務省統計局
 
さて、この21年ぶりの「新成人」増加。人口について久しぶりに耳にするのプラスの話題のようだが、自分が知っている人口動態の現状とはどうも合わない。では、この変化にどのような意味があるのだろうか。
 

 
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出生数100万人のポテンシャルは?


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1655文字)


2014年の出生数は100万人を割る可能性がある。
先日の記事ではこう書いたものの、「出生数100万人」がどのくらいの数値なのかピンと来ない人も多いだろう。もちろん、100万人は100万人なのだが、こういう大きな数値というのはしっかりと捉え難いものだ。100万人と聞いて何となくわかったつもりになっても、数値のリアルな感触がなかなか掴めない。
 
では、「出生数100万人」はどのくらいの大きさの数値なのだろうか。
今回は、2つの方法でこの数値の持つ意味を説明してみる。
 

 
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2014年生まれは100万人を割る?


この記事の所要時間: 230秒 〜 330秒程度(1528文字)


国連人口基金から『世界人口白書2014』が発表された。世界の人口は約73億人。このうち10歳から24歳までの若者人口は18億人弱となっており、実数でも割合でも「人類史上かつてないほど大きい」。そして、その10人中9人が開発途上国に住んでいる。今後、これらの国の出生率が急激に下がれば、子供や老人と較べて生産年齢人口の比率が高い「人口ボーナス」状態となる。そうなれば、日本の高度成長期のように経済が大きく発展する可能性が高い。人口が経済に与える影響は甚大だ。
 
一方で、日本は人口構成が経済にマイナスの影響を与える「人口オーナス」の状態に入っていると言っていいだろう。2013年10月1日現在の『人口推計』(総務省統計局)によると、生産年齢人口(15歳〜64歳)は7901万人で「32年ぶりに8000万人を下回る」結果となった。前年比116.5万人の減少で、現在の人口構成からすればこの減少傾向が続くのは必至となる。1年後、新たに生産年齢に加わる14歳が117.9万人、生産年齢から外れる64歳が204.2万人なのだから、どうにもならない。今後、生産年齢から外れる年代が「団塊の世代」ではなくなることで減少幅は小さくなるが、減少傾向に変わりはない(数値はいずれも外国人を含めた総人口)。生産年齢人口が急激に減少する日本は危機的状況にあると言える。
 
さて、生産年齢人口の基盤は出生数となる。今年の出生数が少なければ、15年後に生産年齢人口に加わる人数が少なくなるのは当たり前だ。ここ10年程度、出生数は100万人台。そして2014年生まれは、ついに100万人の大台を割るかも知れない。
 

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credit: geralt via FindCC

 
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2015年、日本人女性の半分が50歳以上になる?


この記事の所要時間: 440秒 〜 540秒程度(2555文字)


先日、来年日本人女性の半分は50才以上 アラフィフはまだ「若手」という記事が目に止まった。NEWSポストセブンに掲載されたもので、「女性セブン2014年10月2日号」からの転載らしい。記事の内容は、これから50歳を超える女性が増えていき、「経済も情報も、50才以上を中心にして回っていく」というもの。勇ましいのは素晴らしいが、記事タイトルにある「来年日本人女性の半分は50才以上」は本当だろうか。
 
記事の当該部分を引用すると以下の通り(読み易いよう改行を追加)。

先日、とある外資系コスメ会社の発表会で伺った衝撃的データです。
なんと、「2015年、日本人女性の2人に一人は50才以上」なんですって。
びっくりでしょ?
最近発表された日本人女性の平均寿命は86.61才。
考えてみれば、平均年齢が50才に近づいても不思議ではないんですね。

 
正直に言えば、はじめてこの記事のタイトルを見たときは「到頭、そこまで来たか」と考えた。自分が大雑把に把握している人口分布のイメージでは、「そろそろ、50歳以上が半分になっても不思議はない」くらいの印象だったからだ。そんなことを考えつつ記事の内容を見たところ、データの根拠はまさかの伝聞情報。「あやしいな」と直感して調べてみたところ、案の定だったというのが今回の話となる。日本人女性の50歳以上と49歳以下のバランスは、まだ少しの間、49歳以下が多い状態が続くと考えられるのだ。
 

credit: Digitalnative via FindCC

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子供の人口は33年連続で減少、1633万人に!


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1677文字)


もうすぐ、こどもの日。
端午の節句、兜飾りと鯉のぼり、かしわ餅に子供の笑顔。と、楽しい連想を進めればキリがないが、現実問題として気になるのは子供の人口だ。こればかりは、「五月の鯉の吹き流し、口先ばかりではらわたはなし」とは言ってられない。腹を据えて考えなくてはならないだろう。
 
子供の人口は、5月5日のこどもの日の朝刊で取り上げられるのが常だが、実はその数値は既にわかっている。新聞見出し風の記事タイトルにもある通り15歳未満の子供の人口は1633万人。昨年の1649万人から16万人減り、これで33年連続の減少となる。
 

人口

Photo credit : Anders Sandberg / CC BY

 
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