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3人席の「真ん中の席」を人気席にする方法


この記事の所要時間: 250秒 〜 350秒程度(1693文字)


飛行機や新幹線で採用されている、3つのシートが横に並ぶ3人席。この3人席の「真ん中の席」は不人気だ。具体的な統計データがあるわけではないが、予約システム等で座席表を見れば一目瞭然。予約がかなり埋まってきても、真ん中の席だけいくつも空いている。通路側のように出入りが楽なわけでもなく、窓側のように外が見られるわけでもなく、両側を人にはさまれて狭苦しい感じ。あえて選ぶ人が少ないのは、当然だろう。
 
さて、そんな「真ん中の席」に吉報があった。真ん中の席に人気をもたらすシートデザインが考案されたというのだ。このアイデアが、なかなかおもしろい。
 

credit: StelaDi via pixabay

 
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「OUTマーク付きマスク」は誰のため?


この記事の所要時間: 220秒 〜 320秒程度(1439文字)


暦は大寒。空気は乾ききり、インフルエンザが心配な季節だ。そして、そろそろ花粉も飛びはじめる。毎年のことだが、この時期の街は、マスクの人だらけになる。
 
さて、先日のこと。少し変わったマスクをしている人を見かけた。それが、記事のタイトルにある「OUTマーク付きマスク」だ。マスクの右下あたりに、凹凸を使って「OUT」と書かれている。そのときは、「あっ、いいかも」と思っただけだったが、この商品、案外おもしろいかも知れない。
 

Photo credit: string_bass_dave via Foter.com / CC BY-SA

 
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「インク2年分」プリンタが革命を起こす?


この記事の所要時間: 330秒 〜 430秒程度(1985文字)


ペーパーレスが叫ばれていても、コンビニ等の出力サービスが充実してきても、なかなか手放せないのがプリンタ。そして、多くの人が抱える悩みの種がインク代の高さだ。プリンタのビジネスは、本体を安く販売して消耗品のインクで利益を得る「ジレットモデル」なので、こういうことになる。非純正品で比較的安価なインクはあるものの、大して安くもないのに多少の不安が付きまとう痛し痒しの選択。ジレットモデルもひとつのビジネスとはいえ、インクを買うたびに納得がいかない気持ちになる人は多いだろう。
 
そんな状況の中、先日、エプソンが新しいプリンタを発売した。「EW-M660FT」というモデルで、大容量のインクタンクを搭載しており、購入時に同梱されるインクだけで約1万1300ページ = 約2年分の印刷ができるという。インクを使いきっても、補充はカートリッジ交換でなく、追加ボトルから。カラー約0.8円/モノクロ約0.4円で印刷ができ、「圧倒的な低コストでプリントが可能」となっている(参考:エプソン、「インク2年分」同梱のプリンタ発売 大容量タンクモデルを国内投入|ITmedia)。
 
まさに、プリンタの悪しきジレットモデル(?)に対抗するかのようなこの商品。もしかすると、プリンタビジネスに革命を起こすかも知れない。
 

プリンタ

credit: Humusak via pixabay

 
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年賀はがきのお年玉を10万円にしても・・・


この記事の所要時間: 30秒 〜 40秒程度(1780文字)


年賀はがきの「お年玉」が大きく変わるらしい。1等賞品は過去最高の現金10万円「年賀状離れを食い止める狙い」だという(参考:年賀はがき10月29日発売 お年玉くじ過去最高10万円|共同通信)。
 
さて、お客を現金で釣るようなこの企画。
魅力的に見えなくもないが、注力するポイントを間違えているように思えてならない。年賀はがきの1等商品を10万円にしても、あまり勝算はないだろう。
 

年賀状

Photo credit: norio_nomura / Foter / CC BY-SA

 
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「誰もやめようと言わない作業」を見直そう!


この記事の所要時間: 320秒 〜 420秒程度(1901文字)


アビリーンのパラドックスをご存知だろうか。その由来は、ジョージ・ワシントン大学のジェリー・ハーヴェイ教授が、7月の暑い最中にエアコンのついてない車で旅行したときの話だ。妻と両親と一緒にテキサスのアビリーンという田舎町を目指したのだが、実は誰もアビリーンに行きたいとは思っていなかったことが後からわかったという。出発前には全員がこの旅行に賛成していた筈なのに、本当は誰も望んでいなかったのだ。アビリーンのパラドックスとは、このように「誰もやめようと言わないため、誰も望まないことをしてしまう現象」のことをいう(参考:『ヤバい経営学』フリーク・ヴァーミューレン/東洋経済新報社/2013年)。
 

アビリーン

credit: skeeze via pixabay

 
誰もやめようと言わなければ、反対だと思っている人がいることに誰も気付かない。その結果、みんな「他の人はこの案を気に入っている」と思って、更に声を出しにくくなる。各人の気遣いにより、誰も望まないことをしてしまうところがパラドキシカルな訳だ。他人の顔色をうかがうという意味では、アメリカよりも日本で起こりやすいパラドックスのようにも思われる。
 
さて、このアビリーンのパラドックスはどこかしこに存在している。もちろん、ビジネスの現場も例外ではない。「誰もやめようと言わない作業」を見直すことは、企業の活力を保つためにかなり役に立つと考えている。
 
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