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商品開発に余計な口出しは禁物


この記事の所要時間: 140秒 〜 240秒程度(1096文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
アップル社といえばスティーブ・ジョブズを思い浮かべる人が多いと思いますが、共同創業者のスティーブ・ウォズニアックを忘れてはいけません。アップル社設立の切っ掛けをつくったApple I、最初の大成功となったApple IIのハードとソフトをほぼ1人で開発した「天才エンジニア」がウォズことスティーブ・ウォズニアックなのです。この2人が揃ったからこそアップル社は生まれました。どちらが欠けても成功は難しかったでしょう。
 

スティーブ・ウォズニアックスティーブ・ジョブズ
photo credit : ウィキメディア・コモンズ

 
さて、『アップルを創った怪物』(スティーブ・ウォズニアック/ダイヤモンド社)はこのウォズニアックの自伝です。機械工作とコンピュータに興味を持った少年時代、ジョブズとの出会い、アップル社の設立、ジョブズとの価値観の違い、アップル社を離れてからのことなどがウォズの昔語りのスタイルで書かれています。たった4日間でゲームを設計した、アップル社の株式公開時に自分の持株を格安の金額で社員に分け与えた、ウッドストックのような大コンサートを開催して1200万ドル損した(それも2回)などの「ウォズ伝説」も数多く紹介されています。
 
この本にはアップル社やウォズのこれまでだけではなく、天才エンジニア スティーブ・ウォズニアックのこだわりが多数登場します。人の言うことを鵜呑みにしないで検証することの大切さ、自分がやりたいと思ったことに徹底的に注力する価値などです。
そんな中でキーになると思うのが、次の一節です。

発明家であると同時にアーティストでもあるような、そういう珍しいタイプのエンジニアだと君が思うなら、僕からアドバイスがある。それはちょっと・・・・・・と思うかもしれないけどね。「一人でやれ」だ。

 
「自分のボスは自分」という形で働かない限り独創的な商品を作るのは難しいということです。企業の中で多くの人が協力してつくり上げた新商品はスキの少ない完成度の高い商品にはなるかも知れませんが、独創性の基準では妥協の産物にしかなりえません。
 
企業の立場で考えた場合、いくら優秀な社員がいたとしても「一人でやれる」環境を与えるのはほとんど不可能でしょう。それでも「余計な口出しをしない」ことはできます。才能を持った社員が商品コンセプトなどをつくる際には、外野が口を慎むことが成功につながるのではないでしょうか。上司や先輩が存在感を示すために自分の気づきや思いつきを伝えてもマイナスの効果しかないように思います。そんなことを考えました。

戦略は3要素で考えよう!


この記事の所要時間: 030秒 〜 130秒程度(488文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
ビジネスの場においては、何ごとも戦略的に考えることが求められます。
しかしながら「戦略」という言葉の定義が多様かつ曖昧なため、具体的に何を考えればいいのかわからなくなる場合も多いようです。
 
そんな状態に陥らないためにオススメなのが戦略コンセプトのABCです。このフォーマットでは戦略のコアとなる3要素だけを考えます。戦略を実行するにはさまざまな事柄を検討する必要があるのは当然ですが、まず中核部分をしっかり固めることが重要です。
 

戦略コンセプトのABC
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このフォーマットのポイントは「信じる理由」を書き出すところです。
「消費者にとってその便益が重要なのはなぜか?」と「この商品でどうしてその便益を提供可能なのか?」を考えます。この部分が消費者に伝えるメッセージにあたります。消費者を説得できる「信じる理由」が思い浮かばないのなら、まだまだコンセプトの詰めが甘いと自覚し、さらなる熟考をすることが必要でしょう。
 
簡単なフォーマットですが、その効果は絶大です。ぜひご活用ください。

消費者は「価値」を見てモノを選ぶ


この記事の所要時間: 120秒 〜 220秒程度(952文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
さて、消費者は何を基準に商品を選ぶのでしょうか?
多くの人がまず最初に「価格」を挙げるのですが本当にそうでしょうか?
 

製品/サービスの価値は?
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「お客は価格しか見ていない」という経営者の方がいます。しかし、当然ながら「価格」だけが商品選択のポイントではありません。商品を買うときに「価格」はとても大きな要素ですが、その商品を購入することで手に入る「結果」の大きさも同じくらいに重要です。新しい商品を開発したり、商品の売上を伸ばしたりするときに考える「価値」は、「価格」と「結果」のバランス、すなわち「結果÷価格」がスタート地点です。
 
一歩踏み込み、消費者にとっての商品の「価値」を更に広げて考えることもできます。
加える要素のひとつは「アクセス費用」です。ある商品について良いブランドを知っているのに、近所のお店で売っていないため別のモノを買ってしまったなどという経験は誰にでもあるでしょう。モノを買うときにかかる「価格」以外のコスト、すなわち時間や手間を減らすことで商品の「価値」は向上します。
 
もうひとつの要素は「過程品質」です。少し言葉がわかり難いのですが、要は商品が完成するまでの過程にどのような特徴があるかです。「環境に配慮しています」とか、「うちの日本酒は〇〇の水を使っている」とか、「現代の匠がデザインした」とかですね。ターゲット顧客にあった「過程品質」を増やせば「価値」も増します。商品の「価値」を高めたいなら、この2つの要素を考慮することは欠かせません。
 
この話をすると、多くの人が「当たり前じゃないか」という反応をします。
それはその通りなのでしょう。でも、実際に売られている商品の中には「アクセス費用」や「過程品質」がまったく考えられていないものが数多く見られます。この2要素はわかっていても見逃しやすい要素なのです。
 
そこで、冒頭に掲載したシートをご用意しました。このシートを使って、自社の製品の【価値】について一度じっくりと考えてみることをオススメします。競合製品と較べてどうなのか、何が足りないのかなどを併せて考えることで、新しいアイデアが出ること請け合いです。

ターゲットに何をアピールしますか?


この記事の所要時間: 030秒 〜 130秒程度(465文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
このサイトでは、ビジネスの様々な場面で「ちょっと使えるツール」も提供します。
 
その第1弾がコレ。
マーケティング活動に欠かせないSTPを書き出すフォーマットです。
 

STP 〜セグメント、ターゲット、ポジション〜
ファイルのダウンロードはココから

 
STPは、

 ●S(セグメント):どんな基準で市場をわけるか?
 ●T(ターゲット):どんな人たちを対象にするか?
 ●P(ポジション):ターゲットに何をアピールするか?

をあらわしています。
 
「売れる」商品をつくるためには、これらの要素を明確にすることが欠かせません。
STPは商品コンセプトを考えるときの基本フレームなので、大概のマーケティングの本に出てきます。でも、ただ説明があるだけではなかなか実際に使わないですよね。そこで、1枚のシートで書き出せるようにしました。簡単な例示とチェックリストを付けたところがポイントです。
 
コレ1枚あるだけで「STPで考えてみよう!」となるのではないでしょうか。
ぜひ、ご活用ください。