タグ : 偶然性

特異日に騙されるな!または娯楽の統計の罪?


この記事の所要時間: 330秒 〜 430秒程度(2009文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
11月3日は文化の日。
俗に、晴れの特異日と言われています。しかし、果たして本当に「特定の日が晴れ易い」などということがあり得るのでしょうか。
 
今回は、この特異日について考えてみることにします。
 

photo credit : Nils Geylen via photopin cc

 
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これがクライマックスシリーズの確率論だ!


この記事の所要時間: 430秒 〜 530秒程度(2533文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
北海道日本ハムファイターズがプロ野球パ・リーグの優勝を決めました。これでセ・パ両リーグの優勝チームが出揃い、野球ファンの興味はクライマックスシリーズ、日本シリーズに移っていくことでしょう。
 
それにしてもクライマックスシリーズというのは不思議な制度です。
レギュラーシーズン144試合を行なってようやく決めた1位チームの代わりに、たった(最大)6試合の短期決戦の勝者を日本シリーズに進出させようというのですから正気の沙汰ではありません。
 
この制度がおかしな理由は、確率で説明できます。
144試合と6試合では「偶然」が及ぼす影響の大きさがまったく違うため、6試合では真の実力は計れないのです。1試合1試合に勝つ確率が6割のチームと4割のチームが戦ったとして、144試合なら後者が前者を上回る可能性はほぼありません。しかし、6試合なら「偶然」のいたずらで後者が勝つことも、まま起きるのです。
 
日本シリーズで本当に「日本一強い球団」を決めようとしているのなら、偶然の影響はなるべく排除した方が良いのは当然です。レギュラーシーズンで2位や3位のチームが日本一になってしまったのでは、その球団が本当に最強チームなのか疑問に思う人も多いでしょう。たくさんの人が納得できない日本一の決め方をしていることは、長期的なプロ野球人気低迷の一因のようにも思えます。
 
さて、ここで制度の欠陥を指摘したところでクライマックスシリーズは実施されます。
そこで、2位や3位のチームが1位チームを逆転して日本シリーズに進出する可能性はどの程度あるのか。これを考えてみることにしましょう。
 

photo credit : rahen z via photopin cc

 
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偶然に支配されない唯一のモノは・・・自分自身


この記事の所要時間: 050秒 〜 150秒程度(675文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
今週はここまで連続して『まぐれ』(ナシーム・ニコラス・タレブ/ダイヤモンド社)を取り上げてきました。あれこれ書きましたが、要は今以上に「偶然を認める」ことの勧めです。
 
さて、偶然を認めることの大切さは理解していただけたとして、「で、どうすればいいの?」という疑問は残るでしょう。それに答える『まぐれ』からの最終メッセージは、「人としての品格を大事にしよう」でした。
 
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偶然を認めることが差別化になる


この記事の所要時間: 20秒 〜 30秒程度(1241文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 
『まぐれ』(ナシーム・ニコラス・タレブ/ダイヤモンド社)から、もう一つ重要な箴言を紹介しましょう。
 

知識を集めるとき、集め方に偶然の要素があることを認め、紛れ込んだ偶然の要素を議論から取り除かなければ、集めた知識の質を判断することはできない。

 
そうなんです。いくら知識が集まっても、それらはたまたま偶然に集まった知識かも知れないのです。意味がある、つまり統計的に有意な知識でなければ、価値ある結論は導けません。
 
ビジネの現場では「偶然を認める」ことが過剰に嫌われます。多くの場合、営業マンが上司からある月の売上が少ない理由を聞かれて「偶然です」と答えるわけにはいきません。「有意な差はありません」と答えれば喧嘩になるでしょう。無理矢理にでも理由を創り出すことになります。しかし、実際にはビジネスでも偶然のチカラは大きく作用しています。偶然を認めないということは、現実を直視してないのと同じなのです。
 
世のビジネスマンの多くが偶然を認めないのですから、あなたが偶然を積極的に認めればそれは他者との差別化になり得ます。
 
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成功するかは運次第 → だから準備が必要


この記事の所要時間: 20秒 〜 30秒程度(1275文字)


中小企業診断士の佐々木孝です。
 

お金持ちはみんな粘り強くてよく働く人たちだからといって、粘り強くてよく働く人がみんなお金持ちになるとはかぎらない。失敗した起業家はたくさんいるけど、多くの場合彼らだって粘り強くてよく働く人たちだ。

 
これは直前の記事でも取り上げた『まぐれ』(ナシーム・ニコラス・タレブ/ダイヤモンド社)に出てくる一文です。成功者(お金持ち)からその共通点(粘り強くてよく働く)を見つけ出すことができても、それが成功要因とは限らないことを言っています。同じことをして失敗している人もたくさんいるからです。成功者の共通点さえ真似すれば必ず成功できるわけではありません。論理的に考えれば当然のことですが、このロジックの間違いは犯しがちです。
 
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